習志野きらっとスプリントの予想

今回で5回目となる歴史の浅い重賞だが、過去の傾向から考えてみよう。
といっても、勝ち馬は、ラブミーチャンとナイキマドリードしかいない。去年まではラブミーチャンしかいなかった(笑い)。いっそのこと、レース名にラブミーチャン入れたらとまで思ってしまう(そうすると笠松にもラブミーチャン記念あるからアレか)。
でも、実はそれが答え。
ラブミーチャンもナイキマドリードも、ともにJBCスプリントで勝ち負けになったことのある馬で、そういう能力の高い馬が船橋1000mというかなり特殊なコースへの適性を持っていれば逆らうことはない。
よって、今年の結論もナイキマドリードということになる。


他の馬に付け入るスキはないか?
3着までの馬をみてみると、ステップとしては、川崎スパーキングスプリントが最多。だいたい毎年のように馬券になっているが、共通点はそこで3着までに来ていること。条件戦でもそうだが、川崎900で走れる馬は船橋1000でも走れる。さらに絞れば、川崎スパーキングの勝ち馬は、過去4年で次の成績を挙げている。
2014年 ユーリカ(51キロ→54キロで3着)
2013年 アイディンパワー(57キロ→57キロで3着)
2012年 トーセンクロス(53キロ→57キロで4着)
2011年 コアレスピューマ(55キロ→57キロで3着)
とまあ、かなりの高確率で3着に来そうなわけだ。川崎での着順が入れ替わることはあまりないと思われる(去年のみ2着、1着の順)。
そうすると、今年はカベルネフランが3着か。
ちなみに、このカベルネフランは、船橋1000での成績がかなりよい。これまで2回転厩していて、川崎の長谷川厩舎→大井の渡邊厩舎→船橋の岡林厩舎と来ているが、現在の岡林厩舎に来てからは、船橋の1000を中心に使われて、馬券にならなかったのは2回だけ。
また、騎手の瀧川君は同期の大井所属笹川君と同レベルの評価をしている。特別戦なら十分買えるし、重賞でも狙っていって差し支えないレベルの騎手だ。
複勝であれば真剣に考えてもいい。


サトノタイガー。これは簡単に消せる。
小久保厩舎で勝負に来たら、まず左海(騎乗停止中)。そして、森、坂井、的場(おまけで橋本)。
なぜ町田?
もうそれだけ。
実際にはこのコンビでも結構稼いでいるが、森も、坂井も空いてる。ついでに今野も空いてる。なぜ町田?
結論はそこ。


今年は、5回目にして初めて3歳馬が参戦してきた。そのルックスザットキルだが、結論から先に言うと、買わない。
不安要素が多すぎるわりには人気しすぎている気がするからだ。
不安要素1.騎手
最大の要因がここ。特殊なコースだけに、乗りなれていない騎手は不安。ましてや、大井でも中の下ぐらいの騎手では。
不安要素2.斤量
実はこのレース、短距離戦にしては珍しく、軽ければいいというレースではない。それよりは純粋に能力やコースへの適性が問われる。斤量が軽いことで余計に買われるのであれば敬遠したい。
不安要素3.時計
はっきりいって競馬は時計ではないとは思う。が、短距離戦においては、ある程度信頼はおけるし、この馬の場合は毎回かかりながら走っているので、能力を計るには参考となるだろう。
で、1200の持ち時計だが、1.11.9。他に12秒ジャストと12秒2をマークしたことがあり、現時点ではここが限界。
ところが、過去の好走馬を見ると、いくら1200の適性が薄いとはいえ、ナイキマドリードですら11秒前半を何度もマークしているし、優駿スプリント勝ちの先輩でもあるハードデイズナイト(去年5着)の優駿スプリント勝ち時計が12秒0とほぼ同等。
思うに、南関は有望な馬は大概クラシック路線を走るので、まだ3歳までのスプリント戦のレベルは相当低い。その中での連勝にあまり価値を見出しすぎてはいけない。
ま、これで勝たれたら来年以降、このレースの考え方を改めたらいいとは思う(だから単勝だけでなく複勝買うんよね)。


その関連で1頭気になるのが、サーモピレー。割とハイレベルな今年の南関4歳勢にあって、全日本2歳3着、京浜盃3着、クラウンC2着、東京湾C1着、東京ダービー3着と常に最上位にいた馬。門別所属時に1200を3回走っているが、2勝2着1回(相手のレベルが低いのもあるが)。
1000m以下を未経験の馬は来たことがないというのもあるが、社台が今後この馬は短距離路線でと判断したからには、おそらく、今までは適性のないところを走っていたのだろう。その上でかなり成績を挙げているわけだから、もしかすると短距離では相当強い可能性もある。そして、今回人気がない(ここ重要)。騎手だけ見たら、町田とか早田とか書いてあるよりも、本田重の方が船橋では信頼度は段違いに高い。
ナイキマドリード複勝オッズがあまりつかなくて買えないようなら、こっちに切り替えるのも手。