大雨に降られて

ザギンまで出たついでにマリアージュフレールに寄って茶葉を買ってきた。ちょうどなくなりかけていたから。ここはいつものことながら種類が多くて何にするか迷う。
今回は趣向を変えてフレーバーティーにしてみようと思ったものの何にしたらいいのか決まらず、結局、オリエンタルを購入。飲み口はスッキリしていて香りもくどすぎずにいい感じ。
ただ迷っている間に夕立に降られた。仕方ないから茶しばいてきたわ。従業員はいい。ただ客層がなあ。隣に座っていたキンモーな兄ちゃんが痛かった。
女「アールグレイ好きなの」
男「ああ、アールグレイね。あれいいよね。ベルガモットの香りが。ところで知ってる? ベルガモットの香りをつけても使っている葉っぱが違うと別の名前になるんだ」
女「へえー」
男「アールグレイはセイロン」
ちょ、おまw 知ったかぶりは恥ずかしいからやめた方が身のためやぞ。ちなみにセイロンではなく普通はキーマン。もちろん産地が違う。セイロンもあるけど。
話している途中で横に置いてあった紅茶の本をパラパラとめくって言葉がなくしてたわww
なんかね、昔の自分を見てるみたいで痛いんよ。知らないことは「知らない」と。知った風なフリをしても他人は騙せる。でも、自分は騙せない。自分にゴマカシは効かない。「知らないということを知ること」。これって簡単なようで難しい。でも大事なことだと思うんよ。何事においても。知らなければ知ればいいんよ。知らないまま放っておかないで。そうやって大きくなっていくんよ。「知らざあ言って聞かせやしょう」じゃあないけど。そのことに自分で気がついたのもそんなに前じゃない。だからああいうのを見ていると余計に痛い。
紅茶のポットが空になる頃には雨は小止みになっていた。