西武池袋線

懐かしいね。山手線を降りて西武池袋駅へ向うと何か記憶が甦ってくる。思えば毎日ここを通っていたわけやから。無意識のうちに各駅停車のホームに向ってしまったわ(苦笑)。
3年、というのは今まで実家にいた時を除けば2番目に長く住んでいた場所ということになる。その3年間住んでいた江古田。ここでの3年は今の自分の原点といっても過言ではないと思う。
初めて自分のクルマを持ったのがココ。1ヶ月毎日バイトして買ったまではよかったけれども2万円を超える駐車場代とガソリン代とか保険代とか維持費までは厳しかった。でも楽しかったし、2台目もココで最初は転がしていた。3台目をもうすぐ買うことになるやろ。
スピード指数に出会ったのも江古田。その前に自分なりの指数みたいなのを考えて使っていた。それが今の3F指数の原点になるわけだが、本当に単純なもので馬場状態は良・稍重・重・不良だけで区別していた。でもそこに限界があることに気付いてどうしたらいいか考えていた。そんな時にゴキが1匹出現したもんだからバルサンを焚き、半日ほど時間を潰すために江古田駅前の古本屋を何軒か回って面白そうな本を漁っていた。その時に発見したのが「石川ワタルの競馬理論」。石川式時計理論の本だ。立ち読みしていて馬場指数のところで「アッー!」ってなったわ。すぐに買って喫茶店で3時間ほどかけて読破した。バルサンが終わるのを待ってすぐに実践にうつした。ワープロの計算機能ではすぐに限界がきたからパソコンを買った。要するに今、パソコンを使っているのも元々はスピード指数というか3F指数を作って使いたかったためであるし、あれから10年近くが過ぎて改良を重ねて今に至っているわけで、これは大きかった。
今の仕事を見つけて働き始めてしばらくは江古田にいた。何にもなければ多分、住み続けただろう。あれだけ「人間の生活」の臭いがする街もなかなかない。
急行に乗って通過する。駅前は複々線化工事が始まっていて少し変わっていた。江古田銀座には新しいマンションが建っていた。でもやっぱり以前と変わらない雰囲気が見えた。
もう一度あの頃に戻りたいとかそういうのはない。でもまた住んでもいいなと思わせる街ではある。今度クルマを買ったらちょっといこか…


複々線化といえば無謀とも思える池袋〜練馬間の工事がちょっとずつ進んでた。江古田の他に東長崎も駅を工事していてこっちはホームが完全に形になってる。江古田は元々通過待ちの駅やから島が2つあるから前後を拡張するだけやけど、こっちは駅前のスーパーがなくなってホームが1つ増えていた。西原理恵子の「まあじゃんほうろうき」に出てくる東長崎駅立体視のコマもわからんようになるなあ。
池袋から椎名町までも用地買収したりして一部は進んでいた。ただ、そこから江古田まで民家が両脇に並んでいるとことは無理やろ。どれだけ地上げするつもりなんや。死ぬまでにそこの複々線が拝めるんかな?
そして、環八も完成していた。どういうふうに作るんかと思っていたけど、春日町あたりみたいに地下を通したりして走るみたいやな。いっぺん試してみないと。異色やからな。立体交差とかも。