選手も人間や

どこの新聞かしらんけど、この間の球児がお立ち台で泣いとったことに対してあるコーチが「プロは悔しい時に涙を見せたらあかん。ファンのため言うとるけどプロなら自分のためにやるんや」とまあこんな類の発言らしい。
選手が喜怒哀楽を見せたらアカンいうルールはないやろ。その辺の古い体質は分からんなあ。
プロ野球は金を取って見せるもんやから、自分のためにもやらなアカンけど、ファンに対してもやらなアカン。だから球児が「ファンのために」と言うてるんは間違いやないと思う。むしろ、ファンあってこそのプロ野球。最近の讀賣を見てたら分かるやろ。弱くなってファンが減ったら親会社もマスコミも手のひらを返したような態度や。延長放送なしとか放送そのものをせんとか。
そして、悔しいという気持ちを見せるのも悪いことやない。特に球児みたいに苦労してきた選手はうれしいときは思いっきり笑い(オールスターの時みたいに)、悲しい時には泣き、そういえば去年の9月7日、ナゴヤドームでのあの一戦、中断中に野次を飛ばしたファンに「ワシらは命かけて野球やっとるんや!」と怒鳴り返したんも球児やったな。そういう選手なんや。そして、そこが売りでもあるんや。人間らしくってええやろ。どこかの讀賣の選手みたいにサヨナラホームラン打ってもニコリともせんような選手よりも。
機械がプレーしてるんやないし、そんな野球を観にいきたいとも思わんよ。