カオス

今ね、松岡正剛の「フラジャイル」というのを読んでる。読みやすいようで、科学的なとこは知識が足りてないから今ひとつ理解し切れてないけど。
「カオス」について触れているところがあって、そこが競馬にもあてはまるんよな。
簡単に要約すると、

「お前ら、知ってるか? コンピューターは16桁で切ってるんや。17桁目の数字を丸めてるんやけど、そこが69でも71でも70になるんや。そういうのを繰り返しているうちにわずかな誤差が大きくなってるんよ。」
「いいえ。知りませんでした」
「そんなん知らんの! 何にも知らんのやな!」

あるいは

ニュートンの法則では2つの物体は互いに引力で引き合っている。そこに質量0の第3の物体を入れたらどうなるか?第3の物体自身は引力を持たないけど、最初の2物体にわずかでも影響を及ぼす。そういう1つ1つの積み重ねがあって今のカオスが出来上がったとも言える

競馬にしてみたら、距離とか馬場状態とか斤量は言うに及ばず、風速、風向、気温、湿度、芝の長さ、ダートの砂厚…。挙げていったらキリがない。要するにそういった考えられる要素全てが微妙に違うだけで表れる結果は全く違ったものになるということ。
いやあ予想に応用できるよなあ、って考えたら大間違い。微妙に数値が違うだけで全然違う結果になるから精密な測定が必要になる。極端に言えば気温が0.00001度違うだけでも全く違う結果になるかもしれないんや。
だから、
カオスについて、実生活ではアレコレ考えるだけ無駄。そこまで精密な測定がでけへんわけやからな。
学者というのはアホや。頭の中で考えてることが実際にできると考えてるんやからな。
まあそういうことよ。
といっても、まだその章を読み終わってないので、最終的に松岡氏がどう考えてるんかは知らん(苦笑)

フラジャイル 弱さからの出発 (ちくま学芸文庫)

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