F1の岐路

FIA、F1エンジン開発規制を強化。来季から10年間の完全凍結へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071025-00000001-rcg-moto
これは賛否両論になると思う。僕も正直のところ、いい面もあるし悪い面もあると思う。それもどっちにも大きな影響が。
いいと思う面。それは、チーム間の格差が是正される、かもしれない。今のF1はドライバーよりもチーム力、というよりマシンの戦闘力によるものがかなり大きい。昔はV12エンジンのフェラーリにテクニック次第ではV8のベネトンで勝てた(シューマッハー兄やね)。今、そんなん無理やろ。どうやったらホンダでマクラーレンフェラーリに勝てる? 多分、ドライバーをそっくり交換してもアカンやろ。
もっとも、この格差が是正されるためには、同じエンジンが蔓延ることになるんやけどね。それはそれでつまらん。
悪い面。車の技術面での10年というのはとてつもなく大きい。10年前、というとミハエル・シューマッハーが独走していた頃やね。そこからちょいと5年ほど遡ると、現在、市販車にも導入されているアクティブサスとか電子制御装置がいろんなチームに普及しだしたころ。20年前はセナプロがマクラーレンでアナログなマシンを操って鎬を削っていた頃。そのちょい前がターボ時代。
ようくみてみると、F1などのモータースポーツで培った技術が10年ぐらい遅れて市販車に使われている。その中には2ペダルMT(いわゆるセミオートマ)とか便利な機能もあるし、燃費向上のための技術もある。
それが10年間止まる、と考えたら一人のクルルァ好きとしてもつまらん。かといって市販車でそんな実験できんしね。モータースポーツというのは新技術の実験場でもあるわけよ。
さて、どう捉えられるかな?
個人的には、興行面ではプラスかもしれんけど、社会全体のことを考えたら大きなマイナスとは思うけどね。