壮大なる実験

さて、今週・来週と実験です。
メインは来週の3連休、日曜東京→月曜福島とワシは調整ルーム入りする関東所属騎手かと。その福島が仕上げ。というよりも今週はそこへ向けてのトレーニング。違いは、当日(来週月曜)は京都との開催かつ福島記念が組まれているため、関東のリーディングがこぞって集結しそうな予感。つまり「裏福島5強」ではなく、通常の関東リーディング狙いになる。そこはまた来週じっくりと。
騎手とは関係なく福島の「馬券になる脚質組み合わせ」の検討。
当日組まれている距離は、
芝:1200、1800、2000
ダート:1150、1700、2400
の6種類。これについてみてみたい。


ここで、新たな概念を導入する。
4コーナーでのポジションについて、一般的な競馬用語をもう少し限定してみた。

逃げ・・・1番手
番手・・・出走頭数の2割以内のポジション
先行・・・出走頭数の4割以内のポジション
差し・・・出走頭数の6割以内のポジション
追込・・・それより後ろのポジション

例えば、16頭立てのレースでは、「16×0.2=3.2」なので3番手までが「番手」、「16×0.4=6.4」なので4〜6番手までが「先行」、同様に7〜9番手が「差し」、10番手以降は「追込」と定義したい。
これを前提にここから話を進める。


なお、対象は今秋の裏開催6日間で、開幕週こそ重から稍重で行われたものの残りの2週は良馬場。好天に恵まれた開催ともいえる。

福島 芝1200

今開催21鞍施行。
勝ち馬は、逃げ5・番手8・先行0・差し6・追込2。中途半端なところは嫌って、前か後ろか両極端。
2着は、逃げ3・番手6・先行7・差し2・追込3。番手と差しが安定している。
3着は、逃げ1・番手5・先行7・差し4・追込4。逃げ以外は何でもあり。
非常に多彩な組み合わせがあるが、大別すると

1・逃げ−番手−先行
2・逃げ−先行−先行
3.番手−逃げ−番手
4.番手−先行−先行
5.差し−差し−先行
6.差し−差し−追込

になる。後方集団が絡む時は逃げ・番手は不要で、逆に逃げ・番手が絡む時は差しから後ろはいらない。
いずれにせよ組み合わせが多くて買いづらいコースであるからケンするのがベスト。1日の半分ぐらいケンになったりして(笑い)。

福島 芝1800

今開催は7鞍。
かなり特異なコースで、逃げは1勝しただけで残り6鞍は圏外。また他距離で好成績の番手も1勝、3着3回と振るわない。
代わって有力なのは先行勢。3勝、2着4回、3着2回で馬券になっていないのは1鞍だけ。差しも比較的有利で番手と同程度に来ている。
ところが、7鞍とも組み合わせのパターンが異なるので厄介だ。
3頭とも先行ということはないが、先行が勝った時の2着も先行、差し、追込とバラバラ。
むしろ差しが勝った時の組み合わせが、「差し−先行−先行・番手」なのでこちらの方が狙いを定めやすいか。
単勝馬連の軸なら先行。馬連の相手は先行と差しに絞れるので無理に3連勝式に手を出さないのが吉。

福島 芝2000

ここまで5鞍。
おそろしく分かりやすくて、
めちゃくちゃ番手が有利なコースである。
3勝していて、3着まで全て番手で決着したレースが2鞍もある。
残りの2鞍は、先行−逃げの組み合わせで3着に差しと番手。差しは他に来ていないので無視できる。
なので2パターンだけ。

1.番手−番手−番手
2.先行−逃げ−番手

もちろん、フルゲートで3番手までが番手なので厳密には3頭も番手は存在しない。要するに2番手3番手で4角を回ってくる馬をボックスで買えということ。そうすれば自然と1頭は逃げか先行に化ける。芝なら絶対にこの距離で勝負といきたいが、福島記念しか組まれていない。残念。
さらに残念なのは福島記念は重賞ということもあり、差しや追込も結構決まっている。ここ2年は追込馬が勝っている他、10番手ぐらいなら3年に2回ぐらいは馬券になっている。
ただ、ここ10年をみると近2年以外では2001年ミヤギロドリゴ(7番手)以外はほとんど番手の馬が勝っている。まれに逃げや4番手(先行1番手)が勝っているが誤差。いわゆる「行った行った行った」の年すらある。やはり基本は「番手−番手」で、3着に差しが来たり、2着3着に差しが来たりと。でもパターンが増えるので番手の単勝を買うのが最も効率的かな。

福島 ダート1150

今開催はここまで8鞍。
番手が6勝。番手の絡まなかったのは1鞍だけ。そのレースも逃げ・先行は絡んでいる。また、番手が3着までに2頭入ったのが4鞍と半分。
間違いなく「番手から買わなければならない」コース。それもアタマ付けで。1鞍除けば全て16頭立て(残りも15頭立て)なので2番手、3番手である。
さて、相手探し。
番手アタマの2着は、番手2・先行1・差し2・追込1である。逃げがいないことに注目したい。逃げの2着付けは不要なのだ。追込も頭数(出走馬の4割が追込に分類される)を考えたらほぼ不要。1頭いる先行も6番手で先行集団の中では後ろの方である。つまり、「2着には番手もしくは先行集団の後方から差し馬」を選ぶべきである。
番手アタマの3着は、逃げ3・番手1・先行1・追込1。この先行は5番手なのでまあ先行集団の真ん中ぐらい。重要なのは逃げが半分絡んでいること。やはり直線の短い競馬場なので4角先頭なら3着には残るのである。
番手以外では逃げが2勝。とにかく勝つためには4角で2割より前にいないとダメということ。そして逃げの場合は、番手-番手(要するに「行った行った行った」)と追込-先行。どっちかというと後者はイレギュラーなケースと考えた方がいいかもしれない。
整理すると、

1.番手−番手−逃げ
2.番手−番手−先行
3.番手−差し−逃げ
4.番手−差し−番手
5.逃げ−番手−番手

の5パターンしかない。
馬連なら、番手から番手・逃げ・差しに流せばいいので5頭ぐらいの流しで済む。
3連複でも、番手2頭軸から逃げ・先行・差しへの流しでほぼ網羅できる。
追込が来たらごめんなさいでいいと思う。
というより、単勝を買い続けるべきなのかも。2番手か3番手にいそうな馬の。

福島 ダート1700

20鞍行われているのサンプルが豊富である。
勝ち馬の内訳は、逃げ5・番手8・先行5・差し2・追込0。当たり前だが差しより後ろを買ってはいけない。ただ1150mに比べて逃げ残りが目立つ。
2着は、逃げ1・番手9・先行8・差し1・追込1で、ここでも差しより後ろは不要。そして逃げもない。
3着は、逃げ5・番手2・先行8・差し4・追込1。追込はいらないが、差しは多少出てくる。そして番手が少ない。番手は買うなら2着まで。3着なら逃げを狙った方がいい。
パターンとしては、

1.逃げ−番手−番手
2.逃げ−番手−先行
3.番手−番手−逃げ
4.番手−番手−差し
5.先行−先行−先行

が複数出ている。
逃げが勝つ時には2着は番手。3着は番手か先行なのでかなり点数が絞れる。「逃げアタマで間違いない」と思ったら3連単でOK。
番手アタマの時も分かりやすく、2着も番手。馬連なら1点買いできる。そして相手は逃げか差し。1着2着を入れ替えても3連単10点ぐらいで済む。
先行アタマの場合は先行同士のボックスが基本。
このコースは「勝ち馬がどのポジションか?」で買い方がかなり絞られてくる

福島 ダート2400

先週の土曜に1鞍行われたきり。その時は、4角で「1-6-4」の組み合わせ。
去年をみてみると、「1-2-5/12頭・雨・良」「4-1-8/10頭・晴・重」
共通するのは「逃げ」。連軸ならパーフェクト。
8番手から追い込んできているのは、実はコウエイノホシ。1番人気で3着。言わずとしれた翌年の帝王賞3着馬である。この福島でのレースの後、2連勝することになる。つまり不向きなコースで能力のある馬が来たケースなので例外である。
そう考えるとあとは番手か先行。番手よりも3着以内に4頭も入っている先行を重視していけばいいのではないかな?

1.逃げ−先行−先行
2.先行−逃げ−先行

の2パターン。逃げから先行への馬連流しが有効か。あるいはワイドなら2点的中で穴馬券も狙える。3連単逃げ流しもありやね。