房総半島左半分

実は昼間から思い立って出かけてみたわけだ。したがって不愉快になる野球中継など一切観ない。
巷で話題になっていた「千円渋滞」というものを一足遅く体験してみようと酔狂な思いを抱いてみたわけである。
そらもうゴーよ。
思い立ったらすぐ高速というのが今の住んでいるところの長所。5分後には京葉道へ。
ところがである。
全く混んでいないのである!!!
非常にケシカラン。
おかげで「渋滞にはまって2時間ぐらい。ようやくアクアラインへ向かうアホどもが分岐して空いてきたぞ」の後、ちょうど夕方ぐらいに沈んでゆく夕陽をバックに海沿いの地魚料理屋を求めて。というのが根底から覆ってしまったではないか。
まず、30分ぐらいで市原SAへ。ここから先はSAもPAもないので、適当な昼飯。
行き当たりばったりでレストランの日替わりランチなんかを頼んでみたが、存外食える。
ホッケの塩焼き、天ぷら、まぐろの山かけ、さくらそばというラインアップ。
ホッケは身がほぐれる。
まぐろも歯ごたえがあり、トロとはまた違う趣き。これらは鮮度が高いからやろ。
天ぷらもサクサクっとしている。
予想外の展開に「おお、もう…」といい意味で絶句するフヂワライ先生であります。

タテヤマまで走りきってETCが「センエン、デス」と言うのを確認。もっとも1,500円ぐらいの区間なのでそれほど得しているわけではない。
ここから当てもなく気が向いたところで停まって写真撮ったりブラブラしてみた。

タテヤマもそうやったけど、行く先々で釣りをしている人が多かった。今はアジが釣れるらしい。ワシ、釣りはやらんからアレやけど、のどかな風景ではある。
海岸沿いの道を、時折り岬道を攻めながらも安全運転速度遵守で走る。
ポリが4回ぐらい張っとった。案の定やったな。今日は全然捕まる要素ないから安心やけど。
グルッと岬を回りきったところで外房へ出る。

ちょうど境目ぐらいはまだ波が穏やかなんやけど、さすがに台風の余波か、千倉ぐらいまで行くと波が高いんよ。おかげでサーファーもようけ見た。車のカゲで着替えとるカップルとかおって、「今ネーチャン生着替えしとったやろ(笑い)」みたいな状況である。戻ってみたら実はロンゲのアンちゃんやったとですね。
さて、千倉の道の駅でようやく5時。まあぼちぼちメシでも探すべと思ったけど、漁港の近辺で空いてる店がない。うろうろしてようやく鮨屋を見つけた。
余計なもんはいらんから、地魚だけ握ってくれということで、アジやらサザエ、スズキなんかを出してもらったが、今朝とれたてというアジは締まっとるし、1個1個のネタが肉厚で弾力もある。1,000円払って出てきた甲斐あったで。
ホンマは漁港かそこらの1,000円ぐらいで海鮮丼かなんかを食える店かなんかがよかったけど、10貫食って2,200円。相応の値段はしとるけど、味を考えたら合格やろ。
補導されとるヤンキーも見られたし、大満足の先生であります。
帰りはケチって山道を攻めながら久留里攻め。道幅が狭いのでブラインドコーナーは危ないけど、そこそこのワインディングが続いていて、まあこういう時には8は速いのである。(単に道が狭くてスピードが必要ないという説も)
ワシ、ずっと久留里に城があるっちゅうのが謎やったんよ。だってなあ、山の中やん。なんで好きこのんでそんな辺鄙なとこに、って思ってたんよ。
410号から久留里街道を抜けてみて分かった。アレ、千葉から久留里までは道がなだらかなんやな。後ろが要害で、前が川。なるほどなあ。いかにも室町時代までの城ちゅうかんじの立地よ。それでいて、すぐ平坦なとこに降りられるから東京湾や千葉、銚子へのアクセスもよいと。そこら辺の交差点なわけやね。
地図でみてても分からんわ。
やっぱり一見は何とか言うのはホンマやなと思う。
今度は城も登ってみたいな。で、養老か外房の温泉にでもつかって。というのが次回への課題。
後から気づいたけど、ワシ、千葉県民やのに全然房総って行ったことないんちゃうんって。