忠臣蔵

歌舞伎座が何をとち狂ったのか先月の千本に続いて、今月は昼夜の通しで忠臣蔵を出してしまっている。思わず観にいってしまった。というより、忠臣蔵の大序とか三段目観るの、いつ以来よって。
今日は昼の部だけ。当然、思いつきなので幕見。雨なので大丈夫やろと思ったら、外人がようけおって立見になってしまった。外人連れてきて幕見みせるんなら道行とか夜の部にせえよとは思ったが。まあ見せに来る方もほとんど観たことがなかったりするんやろうからしょうがない。彼らにしてみたら「カブキザデカブキミテキマシタ」ということが大事なんやろうからね。
昼の部を通して観て思ったんは、團蔵やね。三枚目やらせたら味が出るわ。間の抜けた感じとか、睨まれた途端に弱くなる様とか。ああいう脇役がおらんと主役も目立たんかったりするから重要やわな。九太夫の錦吾なんかも憎々しげで強欲爺っぷりがよかったけど、ホンマ、脇役の存在って大きいで。