浦和競馬再訪

浦和競馬場

実は浦和には2回目なのだ。意外なことに。地元の船橋や、会社から程近い大井にはしょっちゅう出かけている割には浦和と川崎はずいぶんと御無沙汰していた。
前に浦和を訪れたのは、南関で3連単が導入された時のことやから、もう10年近く前のことになる。何せその時は関東圏で中央も含めて初の3連単(その年度の一発目の開催が浦和やった)ということで、効果的な買い方も分からんままバンバン買ってオケラになった記憶しかない(笑い)。
南浦和駅からの道順なんかもさっぱり忘れていて、適当に野生の勘で歩いていたが、まあ着くもんやな。初めて行く競馬場では大概こんな感じで行き当たりバッタリやけど、完全に道を間違えたことがない。これだけはワシの自慢できるところ。

中で何が美味かったかとかも忘れたし、適当にカレーとか食ってたけど、フライもんが美味そうやったなあ。カレーが存外大盛で揚げモンの入る余地はなかったので、また今度。

浦和競馬場といえば、馬場内に川が流れている。意外と知られていないが、コースの長軸を貫く形で、2コーナーと4コーナーには橋が架かっている。全国でもここぐらいではないだろうか、コースに橋があるのは。というより、世界中でもあるのか? 自然の地形を活かした欧州なら1つぐらいは存在していそうな気もするが、これだけ人工的なオーバルトラックのコースでは、おそらく世界で一つだけだろう。

久しぶりに思い出しながら、後半の7レースにトライしたわけである。


馬券は、中央と同じ。ワイドのストック式。下調べして、浦和でも「4混」「5混」の法則は十分武器になることは分かっていた。しかし、これが予想以上の威力を発揮することになる。
手持ちの材料は、nankankeiba.comからタダで入手した出馬表と、そこに手書きしたRPSだけ。後は毎レースパドックを見て、その後、10分前ぐらいに単勝オッズを見て、そこで4混か5混なら、ワイドを買う。もうそれだけ。
パドックも、地方の馬は見ても分からんので、蹄鉄だけ見ることにした。これなら中央も地方も変わらん。と言っても、全出走馬の脚元をじっと見続けて1日何にも得られないことだって多い。まあ、暇つぶしやと思って、な。
これも5分もかからんから、適当に田倉の予想なんかを冷やかして時間を潰したりする。今日の浦和でまともに聴く価値のある予想屋なんかコイツしかおらんもん。中には最終の時点で2つしか的中していなくて、もう声に悲壮感というか、覇気のなさが漂っている予想屋もおるんやから。ワシが代わったろかとか思ったりなあ。


勝手も分からんのでまず千円スタートにしてみた。6Rはスンナリ。4混で、浦和の好走エリアであるRPS30前後というところではもう2頭しか買える馬が残らない。手堅くワンツーで幸先のよいスタート。
7Rは5混と6混を行ったり来たりのオッズで、中央ならこの時点でケン決定。しかしまあ、ヒマなのと、実は狙いたい馬がいたので転がしてみた。
というのは、8ハバナシガーで、これ、最近5走ではRPS35以上しか走ったことがない。しかし、上のエリアでは悉く好走しているし、C2の下のほうのクラスなら十分勝負になる。というより、人気サイドで他にまともに買える馬が繁田の1ミサトキャシャーンくらいしかおらん。これは最内を引いて地元の繁田であれば信頼していい。
向正面から完全に2頭で決着するようなレースで、安心して観ていられたが、こいつがまたいい配当をつけた。ワイド1点で660円。これよ。コロガシに成功して1点勝負で5倍とか6倍のワイドを獲る。これこそワシの理想とする流れである。1コロガシ目で6倍の配当を得られたら、次に買うときも「外れたって全然余裕あるで」という気持ちで臨めるから思い切って行ける。しかも、全部で7レースしか買えんわけやから、もうこれで今日はプラス確定。そら気も大きくなる。


8Rは5混で、買えなくもないが、狙いたい馬に難点があった。まず軸にしたかった11キングアテルイは両前脚の蹄にバンドを巻いている。単純に跳びが大きくて後ろ脚の当たるのを保護しているだけかもしれんが、初めて見る馬なので慎重になるところ。さらにRPSは非常にいい5ベルモントアイリスは牝馬。やっぱり牡馬と混じって走るとやや割引して考えた方がいい。
4混なら買うけど、5混やからなあって。他の3頭だって悪いわけではない。連勝している勢いもあるけど、ここはグッと我慢。
結果的に、1番人気から3番人気で決着した。当たってたけど、まあ安いしええわな。それぐらいの気持ちで行かんと、全部コロガシてたらキリがない。


さて、9R。ここが一番の勝負どころで、もう軸は決まっていて、10ディーエスバリュー。パドックを見てよっぽどマイナスがない限り、ここから買えばいいと。最悪、この馬の単勝よと。まあ、何にもなかったからここから、なんやけど、単勝は110円(最終的には120円)。これは買うだけムダ。
ならワイドやろうね。ところが、こういう1頭だけ抜けているケース、相手に人気馬の来ないことが多い。やっぱり負かしに行くのは2番人気とか3番人気ぐらいの馬で、後はハナから着狙いということ。
最終的に4混の形にはなったけど、まあ実質1強やわな。本当はここでやめておくのがベスト。しかし買ってまうんよなあ。意志薄弱
なぜかというと、人気の1頭、5マイネルクライスの左前がO鉄やったんよ。そして前走を見ると勝った次のレースで不可解な敗戦をしとる。こらもうツメが悪いんやろう。他の3本は普通の勝負鉄なんやから。そしたら2頭しかおらんわな、相手は。
そこで、2点買えばええんよ。買うんなら。しかし、返し馬を見てしまった。なんか6デルマベガ、動きが固いよなあって。おし、1点勝負。というわけ。
結果、デルマベガが2着でワイド220円。おお、もう…(絶句)。
というより、2点買って払い戻しが220円なら、そら買ったらアカン。無理やり削るんやのうて、必然的に消せる馬だけ。この場合、5番だけしか消せないんなら、それはケンよ。反省。
10Rからが今日のお楽しみ。朝、前売りを見ていたらここから全部4混なんよ。中でもこの10Rは5番人気が20倍近くて、かなり4混濃厚。そこで絞っていく。直接対決、あるいはレインボーストーンを物差しに人気の1、3、6,7の順番を決められる。そう思ったんよ。6は7に0.4秒差で完勝している。川崎やけど。1と3と6はレインボーストーンを物差しにすると、それぞれ1.4秒と0.4秒と0.2秒の差をつけられて負けている。
結論。3、6の1点。
結果。1、7の2着3着。
競馬って分からんなあ…。4混で切った2頭で馬券になるんやから。
まあ、これはしゃあないわな。こういう時のためのストックなんやから。


今日のメインはS3のしらさぎ賞。ものすごいメンバーが揃った。重賞というのに、知った馬がほとんどおらん(笑い)。まあ4混なのでそこから選ぶだけ。
ここは色々迷った。9チヨノドラゴンが1番人気なんは前走を勝っているのと的場人気と。前走格下レースの僅差勝ちと騎手人気。これ、一番危ないパターンよ。ただ、同じS3のシンデレラマイルでも好走しているので、短い距離は走るとみられないこともない。
RPSで買いたかったのは、3ジョーイロンデルと7キープザチェンジ。3は格下で、7は休み明け。しかし、3は人気もしとるし、浦和は得意やし、どうせここは格下みたいなメンバーばかりやし。これは買う。7はそもそも4混から外れたので対象外。休み明けの影響も大きそうな動きやったしね。
問題は内外の2頭。1テイエムヨカドーと12タカヒロチャーム。どっちもここしばらく交流重賞に積極的に参戦して大敗してきているが、1は暮れのクイーン賞ユキチャンと着差なしの2着。12はS2のロジータ記念を勝ってるし、前走のマリーンCもトーホウドルチェから1.8秒なら、このメンバーでは上位。
結論としては、1の方を「距離不足」と消してみたけど、迷う必要はなかったな。
結局、一番消すべきやったんは、騎手人気の9やったということ。まあ、配当もよかったので結果オーライ。


最終は、これは確実やろ、という石崎親父の7ミステリーゴット。しかし、浦和で単勝1倍台の馬って結構飛んでるんよ。特に騎手人気で買われた馬というのは余計にその傾向が強い。このレースでも6アシュラオーなんかは戸崎人気で2番人気まで来たけど、締め切り5分前まで、肝心の戸崎はメインレースの勝利騎手インタビューを受けていてロクに返し馬もできてない。買う方がアホやろと。
親父人気かなあとも思いつつ、成績はええから信用してみようかと。ただ、ほとんどC1のレースなんよなあ…
そして、悪いものを見つけてしまった。3ハローキングダム。3番人気。ここ2走、休み明けで1秒以上負け続け。なのに人気。よく見ると休養前は黒潮盃で5着している。
ハイ。ここでアウト。残りの人気馬4トーセンビスタなんかほとんど検討もせんまま、3,7で1点勝負。
4やないか(笑い)。
で、ヒモに来ているのが、3着の10キタサンコンバット。実はこれ、オッズを見る前にRPSだけ見ていた時には「うーん3頭ボックス。4,7,10」と武蔵野線の中で考えてた組み合わせ。人気がないからもう見向きもせんかった。いや、これはせっかく見つけた穴馬やから買っとくべきやったわなあ。でも多分、7流しで「タテ目じゃあっ」となっていたんやろうな。


そんな具合で久しぶりの浦和は楽しかった。馬券が当たったから。
3勝3敗は、実は先週の土曜日と同じ的中率なのに、今日は5,600円ぐらいのプラス。6倍の配当を2つ獲ったのとコロガシに成功したのとが要因やろうね。
後はどれだけレースを絞れるか。まだ1日6つも買って、しかも半分外してるようでは儲からんわな。せめて7割か8割ぐらいの的中率がほしいところ。4つやって3つ勝ちか、5つやって4つ勝ちぐらいの。