計測

中山近隣は坂道が多くてコース選びに事欠かない。
ワシの秋天は20mぐらいの登り坂があるので、そこを重点的にと思っているわけである。
スタートして2キロ過ぎから坂を登り始め、500mぐらい一気に登った後、だらだらと登ったり降ったりになる。
もちろん、ホンバン環境で走りこむのがベストなわけだが、毎日そんなところまで出張れる余裕もない。そこで、似たようなコース設定。
中山競馬場のあたりは標高が20mちょっとぐらい(と思われる)。ほぼ海抜0に近い千葉街道から登ってくればちょうど同じぐらいになる計算。しかも、木下街道を使えば交通量も少なく、登り区間は約1キロ。かなり本コースに近い。
概ねこの辺を中心に距離を延ばしたりして調教している。
ワシの作戦としては、本コースのラスト1キロは完全に降りのみなので、ここで余力を残しておけば同レベルの走者とは1分ぐらい差をつけられる。つまり、平坦5キロを20分前半で走れるならば1キロ4分半ぐらい。下り坂で余力がなければこの程度でしか走れないだろうが、溜めておけば1キロ3分台の末脚が嵌る展開になる。中山のダート1200mみたいなもんよ。上がり3Fに40秒もかかっている馬をズバッと37秒で差し切るような。
なので、最初の2キロでいかに脚を使わずに走れるか。登りから徐々にペースアップして千鳥ヶ淵でハミをかませる作戦。そこから1キロ半は5分で行く。これなら最後に何人か抜いて気分よく終われるはず。
ただがむしゃらに走ればいいというものではない。同じ体力でより速く走るのなら頭を使わなければならない。
で、ちょっとホンバンを想定したペース配分で走ってみた。
当初の計画。
5.00-4.30-5.00-4.30-4.00
2キロ過ぎから木下街道の登り坂にかかるので、これを5分で乗り切るのがポイント1。そのためにテンの2キロは温存する。そして、ラストの中山ゴール前は左回りなので下り坂になる。200mで2mの高低差というわけ。ここでどれだけ加速できるかがポイント2。計算どおり行けば23分。
結果。
4.30-4.30-5.00-4.30-4.30
一本調子の逃げ馬みたいになって脚が上がってしまった(笑い)。1.5キロ走った時点で6分半と完全にオーバーペース。とりあえず登り坂は予定通り5分を目指して走れたが、登り切ったJRA宿舎手前で一杯になってしまった。こういう逃げバテの連中を差し切るレースをしたいわけなのに、自分が差される側になってどうする。
タイムは予定どおりの23分ながら、内容は反省だらけ。逆にいえば、ペース配分をきっちりすれば22分はいける手ごたえ。あとは2週間、長めをじっくりやってスタミナ強化につとめれば20分、無理か。