7/16の厳選レース

今週から夏競馬生本番。毎度毎度のことながら、どこのレースを買うかで成績が変わってくると思うんだ。去年の実績からいけば、いちばん堅く収まる新潟がベスト。
ただし、北海道という選択肢も今年はあると思う。というのも夏トク。例年、北海道に手を出せない理由として最も多いのが「オッズが安すぎる」ということ。
頭数が10頭前後と少ないのでワイドなら2倍を切る組み合わせが平然と存在し、かつそこが来てしまうことも多いので買わざるをえない。しかし、毎回来るわけではなく、むしろ半分ぐらいは来ないのでタチが悪い。
馬連ならどうかというと、北海道のレースは2着に人気薄が挟まることが多く、1着3着の刑に処せられることも多い。
ところが、今年は特別レースに限り、馬連もワイドも控除率が引き下げられる。だからといって買うべきだとは言わないが、少なくとも今まで「安いからやめ」としていたところを買えるようになるんじゃないか。
実は北海道のレースは特別の方が荒れるんだが…(前開催で4混5混で人気サイド同士の馬連は8回。全体の3分の1でしかない。3回に2回は外れるか買えないのだ。)
対して、きっちり条件に合うところだけ買えばいちばん勝てるのは新潟の直千。これは毎日1鞍あるので必ずチェックしたい。


今日の直千は9レースの500万特別。
条件とは何かというと、

1.直千実績があること(5割連対が目安)
2.斤量(夏の新潟は軽いほど走る)
3.外枠
4.騎手(リーディング上位かゲートの巧い騎手)

1は言わずもがな。どのコースでも一緒だが、特にこのコースは顕著。たとえ前5走全部2桁着順でもコーナーリングがなければ走る馬というのが存在する。それは多少人気がなくても狙っていい。
2は、とにかく行かなければ勝負にならないのが直千。ダッシュ力において斤量差はかなり応えるようで、58キロの降級馬よりも51キロの3歳牝馬。能力が劣っていてもすいすい逃げ切ってしまうケースがよく見られる。だからアイビスSD牝馬の方が優勢なんだろう。
3はもはや常識。ただし、内枠でもダッシュ力があれば問題ないので前2項よりは軽視できる。
4も当然。年間5勝しかできない騎手よりは20勝の騎手、さらには年間100勝級の騎手を狙うのはエージェント制の普及した今のJRAでは定石。


という観点でいくと、今日の9レースはまず直千実績のある馬が、3、5、7、13、18。このうち1回しか走っていない馬が3、13、18でこれらは過信すべきではないが、上のクラスで2着という3スマートムービーは信用してもいい。
次に斤量。上の馬から重い馬を除く。ところが、3、5、7が55キロ、13が52キロ、18が54キロで、それほど重くはない。しいて言うなら52キロの13は買い。54キロの18も買えるが、後のはそれほど優位でもない。
枠をみると、やはり13、18あたりはいい。特に18はスタートして外ラチ沿いに先手を奪えるのでベスト。


騎手は、下にデータを示してみる。去年から今年にかけて5回以上直千で騎乗した騎手の上位である。左から順位、名前、着度数、勝率、連対率だ。

1位 村田 5-1-0-15 23.8 28.6
2位 西田 3-2-1-23 10.3 17.2
3位 田辺 2-0-3-19 8.3 8.3
4位 吉田隼 2-0-2-10 14.3 14.3
4位 大野 2-0-2-10 14.3 14.3
6位 蛯名 2-0-1-7 20.0 20.0
7位 中舘 1-3-2-14 5.0 20.0
8位 松岡 1-3-0-4 12.5 50.0
9位 伊藤工 1-2-0-17 5.0 15.0
10位 丹内 1-1-3-3 12.5 25.0

他に特筆すべき騎手は、北村友1-1-0-4(16.7 33.3)だが、夏は関西騎乗と思われる。
みれば分かるように、村田、西田といったリーディングでは下位の騎手が好成績だ。スタートの巧さだと思う。どちらも新潟を主戦場にすると思われるので要注意だ。
名前でいえば、中舘はイメージほど勝てていない。が連対率の高さは目をひく。頭は薄いということだ(見てのとおりよ)。
騎乗数は少ないが、蛯名、松岡のハイアベレージも軽視できない。ここはリーディング上位組の面目躍如というところか。


さて、今回候補に残っている馬に騎乗する騎手をみてみよう。
3 スマートムービー 松山 0-2-0-12
生涯成績である。減量を生かして、と思ったら案外ダメ。やはり新潟はヨソの土地なのか。
5 クルタナ 田中勝 3-4-4-39 6.0 14.0
2006年以降の成績である。2年に1回しか勝っていなくて、1年に1回ぐらいしか連対できていない計算になる。
7 ミラグロレディ 北村宏 4-5-3-28 10.0 22.5
2006年以降の成績。率としてはまずまず。積極的に買いではないが、決してマイナスにはならない。
13 ヤサカシャイニー 福永 1-2-4-13 5.0 15.0
思いのほかよくない。そういや去年のアイビスSDも1番人気で視界外に消えてた気がする。
18 ストロングノヴァ 石橋脩 4-2-3-61 5.7 8.6
数乗っているので率が悪い。本質的に得意条件ではないらしい。スタートもあまり巧いといえる騎手でもないもんなあ。


困った。騎手以外の項目なら13、18で行けそうな気もするのだが。
そこで、直千経験なしという馬に目をつけてみる。潜在的に得意条件とする馬がいる可能性もあるからだ。


4 パスピエ。3回しか馬券になっていなくて、うち2回が北海道。残る1回も小倉で32.9-35.5と大バテして3着。明らかにスピードの持続が必要な新潟向きではない。
6 メジロガストン。2勝したのは中距離。近走は短距離で好走しているが、行ってバテて粘りこみというコーナーがなければ厳しい結果。57キロも不利。
8 アイファーコラソン。浦和でも勝てないんだから用事はない。戸崎の帯同馬だろ。
12 シャイニーベスト。案外こういうのが穴を開けたりするが、常識的には水沢のマイラーなのでスピードが足りないと考えられる。つかこれを買えるなら全馬買える。
15 ウエスタンハピネス。とにかくスピードだけはある。前走はテンが32.8。ただし上がりは37.0かかっているが…。連対率も6割と非常に高い。外枠をひいて52キロ、かつ村田が騎乗する。能力云々を考えなければ絶対に買い条件が揃った。


このレース、12時前の段階で5混。定石どおり考えればこの上位人気5頭からピックアップしていけばいい。
1人 15 ウエスタンハピネス 3.3
2人 13 ヤサカシャイニー 4.9
3人 3 スマートムービー 7.3
4人 17 グラスピュア 9.6
5人 9 ビラゴーティアラ 10.3
6人 2 スイートライラ 13.2
まだ触れていない4番人気以下の馬についてみてみる。
17 グラスピュア。直千は1-0-0-5。未勝利を直千で勝った後、このコースで5連敗。本質的には得意でない。買い材料は外枠だけ。
9 ビラゴーティアラ。直千は0-0-0-2。2回とも上のクラスで0.5秒負け。それほど苦手でもなかろうが、得意というほどでもない。このメンツで行ききれるかが一番心配材料。買い材料はない。
6 スイートライラ。おまけで検討してみる。直千は1-1-4-1。複勝率ベースでみると買えそうに思えるが、本当に3着が多い。理由は脚質。どうしても中団からのレースになってしまうので3着が精一杯。唯一勝った時は逃げている。牝馬限定の未勝利戦だが。内枠ということもるし、せめて斤量が軽ければと思うが。買い材料は松岡のみ。


結論としたら、軸は15ウエスタンハピネス。
相手には、3、13の上位人気は当然として、枠順のいい18も加えておくべきか。
馬連 15=3.13.18
脩がマグレでもってきたらグフフフやね。


他のレース。
函館10
10ミッドナイトクロスは能力が抜けていると思うが、相手が絞れない。
新潟10
実績上位の1カネトシディオスでよかろうが、58キロは重い。相手も絞り切れない。9プティプランセスもありそうだが…
新潟11
13アースサウンド軸は誰でも分かる。問題は相手やね。他にこのコースで実績のある馬もいないので、速い馬。ということで6チャンピオンラブなのか9カホマックスなのか。騎手をみたらチャンピオンラブ、斤量を考えたらカホマックス。人気上位のサリエルもトーホウチェイサーも目はありそうなので絞り切れない。