神田・まつや

淡路町のやなかへ豆を仕入れにいったついで。以前より気になっていた蕎麦屋へゴー。いつも土日は行列ができていて、それを見るだけで辟易としてしまうワシとしては平日に行かにゃいつ行くのよと。
古い建屋、もとい建物で雰囲気はなかなかよし。中も全てテーブルのゴミゴミとした感じがいかにも町の蕎麦屋っぽい。古きよき時代が漂ってくる店構えだ。もちろん値段も良心的。もりで600円は立地を考えたら格安だろう。
ところで、板わさかだし巻きで一杯ひっかけようと思ったら酒類の種類が少なすぎる。瓶ビールの大中小に日本酒のみ。周りで飲んでいる客の日本酒を見るとどうみても美味そうには見えない。下手すりゃ菊正宗か何かじゃないかと。(あくまで憶測だが。)かといって瓶ビールを飲む気にもならないので、大人しく蕎麦だけ。当然もり。
まあ結論から言うと、並ぶほどじゃあないわな。不味くはないんだが、美味いか? 普通だろ。手打ちを有難がるんならいいかもしれんが、600円なりの蕎麦と思う。香りだとか風味だとか際立ったものはない。強いて言うなら非常にバランスのとれた蕎麦である。神田あたりでこの値段で店構えや雰囲気を楽しみながらなんだろうな。
蕎麦の質だけで言えば、新宿線を2駅乗って九段の一茶庵行くわ。まつやで並んでる間に着くだろ。(個人的に蕎麦自体に味のついている野暮ったい蕎麦が好みなのもあるんだろうが。)
神田ツートップのやぶそばも多分、雰囲気なんだろうなと思うが、こっちも一度は試してみないとな。