似非右翼どもへ

高岡なんちゃらの何気ない一言から勃発している攘夷運動だが、あれには非常に違和感を覚えている。
そもそも文化の発展における外的影響について語り出したら、彼らの叫んでいることがいかに愚なことかが分かるのだが、そんな高いレベルの話ではない。


で、お前ら、日本の文化について何を知っているのよ?


ということである。
港区お台場の某テレビ局に集まったという数百人。彼らのうち、日本文化に精通していて、その上で日本文化を守れと主張している方が一体何人おられるのか。一人でもおられたら、私は素直に敬意を表する。
試しにやってみたいんだ。
中村屋からテントを借りてきてお台場の公園に劇場を建てて、そこで日の出から日の入りまで、仮名手本忠臣蔵ノーカット通し狂言を見せるのだ。そんなに日本文化を愛しているのなら、日本の伝統文化を代表する歌舞伎の、これまた代表的演目である忠臣蔵を20時間近くぶっ通しで見続けるぐらい簡単なことだろう。いや、むしろ喜んで観てくれなければ困る。そこらで由良之助のモノマネぐらいしていなければ偽物だ。
その後は能を十番ぐらい続けて観てもらおうか。狂言なんて一切なしだ。各流派から選りすぐりで夜通しやるのだ。
それを嬉々と観終えた後に、韓流反対と叫ぶのなら、それはもう止めない。だが、見もしない、知りもしないのに、それを守れと叫ぶとは、どれだけ浅い主張なんだよ。