ブリヂストン美術館

昨日、大手町へ飲みに出かけたのだが、時間に多少余裕があったのでブリヂストン美術館に行ってきた。
よく分からん特集展示をやってるが、目当てはそっちではない。ここのコレクション展示はなかなか質の高いものが揃っているのだ。
一部のコレクションしか展示していないということだが、モネの「睡蓮」はちゃんと飾ってあって、他にも印象派を中心に近現代絵画が30点ばかり出されている。
何がいいかって、人が少ないのだ。土曜日の黄昏時とはいえ、展示室に3,4人しかいない。じっくりと1つの絵を眺めることができるし、順路も何もないから戻ってきて見直すこともできる(混んでる展覧会でやったらつまみ出されるわな)。セザンヌの自画像も見ごたえがあったし、「サン・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」の青と緑と黄色の配色も面白い。昨日いちばん気に入ったのはルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」。ひと際大きな額縁に収められていて目立つというのもあるが、構図に惹かれる。小さな子供と椅子などの調度品とのバランス。浮き上がるように配されている青い洋服。隣にゴッホの絵があるのだが、ゴッホルノワールのタッチの違いを見比べるのも面白い。
1時間ほどぶらぶらして千円。たまに散歩がてら寄るのも一興だな。