枠による予想方法 例題:小倉大賞典

小倉芝1800は、意外にも枠順による差は少ない。大外の15番16番こそやや分が悪いものの、致命的に不利というほどではない。せいぜい気持ち割引程度。
小回りの1800というと、スタートから最初のコーナーまでが短いので内枠が有利なイメージがある。それは小倉に関しては思い込みに過ぎない。


問題は、その前に走ったコースだ。
上位人気になるであろう3頭についてみてみる。中山金杯の3着コスモファントム、4着エーシンジーライン、5着エクスペディションだ。
走破タイムはそれぞれ1.59.8、1.59.9、1.59.9。斤量も全て据置。騎手はコスモファントムが丹内から蛯名に、エーシンジーラインが田辺から川須に乗り替わる。ここまでの要素では、明らかに格上の騎手に乗り替わるコスモファントムが優位にみえる。
枠順をみると、コスモファントムが6番、エーシンジーラインが8番、エクスペディションが13番。
中山芝2000はかなり内枠が有利なコースで、6番から内が非常に成績がいい。中山金杯も歴代勝ち馬は3分の2ぐらいが1桁馬番だ。もちろん金杯はほとんどの年でフルゲートだ。
着差はほとんどない。
ところが、前走と今回の枠順を比べみると大きな差がある。
そこを考えると、この3頭の中では今回エクスペディションが最も優位に思える。


川須と浜中は小倉で乗り慣れているのに対して、蛯名は5年ぶりぐらい。巧い騎手なので全くダメということはないが、やっぱり差はあると思う。蛯名自身、関西圏のレースでは借りてきた猫のように大人しいし。ただ、全10場での重賞制覇がかかってるんよね…。他のレースはいらんかもしれんが。


それから。
中距離の重賞にしては珍しく社台グループの馬が少ない。唯一の社台グループ馬主の出走馬がエクスペディションだ。
何度も言うよ。
日本の競馬は社台のためにやっている。
まあ、そういうことよ。