後藤騎手の思い出

あまりに急なことで驚いていますが、後藤騎手はなんだかんだで馬券的にはよく買う騎手でした。またお世話にもなりました。
近年では度々落馬で大けがをして、すっかり被害者のイメージが先行していますが、まあ、いろんな歴史がありまして(苦笑)。やはり、木刀事件やそれに連なるローエングリン大暴走事件なんかはずっと語り継がれるであろうし、落馬事件としては、偶然今年に入ってからリプレイを何度も目にすることになった京都大賞典でのトップロードを落馬させた事件。これは後藤騎手というよりはステイゴールドの逸話として語られるんでしょうが、まあ、どっちかというと加害者であることも多い騎手ではありました。
レース以外にも、ファンサービスもよくしてくれました。いつだったか、有馬記念の日の最終が終わった後は毎年恒例でトークショーをやっていた時期がありましたが、中山のパドックにこたつを持ち込ませたのも後藤騎手だったのではないかと記憶しています。あれは笑わせてもらいました。勝利騎手インタビューでも小道具を用意して笑いを取ったり(そういや特攻鉢巻巻いてたこともありましたなあ)、復帰後のあの拡声器であったり。
何が言いたいかというと、レースでの勝利で伝説になる騎手はそれなりにいますが、後藤騎手の場合は、それ以外の面で伝説になったんじゃないかと思うんですよ。すごく人間臭い人だったんじゃないかと。なかなかいないですよ。そういう意味でも非常に惜しい。