鳴尾記念の予想

このレースは毎年難しい。
今の条件になってから3年だが、3着までの馬、合計9頭の前走成績を見ると、掲示板に載っていたのは何と1頭だけ。過半数の5頭が前走2桁着順からの巻き返しだ。
ステップとなっていたレースだけ見ると、
中山記念 2
大阪杯 2
京王杯SC 1
日経賞 1
新潟大賞典 2
小倉大賞典 1
と、全てG2かG3からだった。G1からのステップはというと、実は、去年8着だったトーセンジョーダン有馬記念14着)しかいなくて、本質的には問題ないように思われる。とにかく、OP特別からというのはあまり良くないようだ。
若干イレギュラーなのもあるが、原則的には1800か2000の重賞からのステップが望ましいと思われる。


その上で、勝ち馬3頭に絞ってどういう成績を残していたのか精査してみよう。
2012年の勝ち馬はトゥザグローリー。それまでの主な勝ち鞍を挙げると、中日新聞杯(小倉2000)、京都記念(京都2200)、日経賞(震災の影響のため阪神2400)、日経新春杯(京都2400)。その他、青葉賞(東京2400)2着、ダービー(東京2400)7着0.5秒差、マイルCS(京都1600)7着0.5秒差、秋天(東京2000)5着。
2013年の勝ち馬はトウケイヘイロー。主な勝ち鞍は、ダービー卿CT(中山1600)。他に、朝日杯(中山1600)4着、京王杯SC(東京1400)8着0.4秒差。
2014年の勝ち馬はエアソミュール。主な勝ち鞍は、OP特別4勝で、重賞は前年の鳴尾記念4着が目立つ程度。


正直、サンプルが少なすぎて分からない。ただ、エアソミュールのOP特別4勝も、全て1800か2000で、阪神、函館、中山とパワーのいる馬場が多いように、切れよりはパワーを要求されるレースではないかと思う。
つまり、重賞でも2000m以上の長距離や、阪神、中山の中距離で実績のある馬がいいのではないかという予想だ。
もちろん、去年、一昨年の勝ち馬であるエアソミュールトウケイヘイローは問題ないが、その他に目ぼしい馬を探すと、ラブリーデイが今年の中山金杯京都記念の勝ち馬でトゥザグローリーと似たような実績を持っている。
が、残念なことに、エアソミュールラブリーデイは1番人気と2番人気になりそうだ。
もし、仕上がりがいいのならトウケイヘイローに賭ける手はあるが、やはり10か月近い休養明けなので手を出しづらい。
オッズ次第で、人気の2頭か。