宝塚記念は1強

宝塚記念枠順
http://www.jra.go.jp/g1/takara/race.html


 巷ではゼンノロブロイタップダンスシチーの2強ガチガチと言われているが、僕はそうは思わない。その根拠をいくつか挙げよう。

ローテーション

 これについては「穴党記者」という方々が挙げているが、ゼンノロブロイ有馬記念以来の休養明けである。もちろん仕上がりは充分だろう。実際、今週の追い切りも動いたようだ。だが、ゼンノロブロイにとって鉄砲は決してプラスには働かない。テイエムオペラオー以来史上2頭目の秋の古馬中距離G1を3連勝した去年も始動戦は春の日経賞、秋の京都大賞典ともに2着。負けた相手がウインジェネラーレナリタセンチュリーとG1級とは言いがたい相手。3歳時の神戸新聞杯もあるではないかと言われると返す言葉もないのだがw
 また、藤澤和雄調教師にはシンボリクリスエスで同じローテーションを取り5着に敗れたという実績がある。この時も騎手はデザーモ。いかに有馬記念から直行のローテーションが不利かということがよくわかる。

展開

 去年と同じようなメンバーが揃った。列挙するのは手間なので省くが、6頭が去年に続いての出走となる。去年、逃げたのはローエングリンだが実際には3角でタップダンスシチーが捉えているので今年も同じようなペースになるだろう。タップダンスシチー佐藤哲三騎手にしてみればわざわざスローに落とす必要はない。逃げるかもしれないビッグゴールドが穴人気しそうだが、ここ3走は明らかにスローで展開に恵まれてのもの。距離短縮、タップダンスシチーの存在は大きなマイナスで勝負には関係なさそうだ。タップダンスシチーの作るペースを崩せるとしたら何かが大暴走(2003年有馬記念みたいに)するか、シンボリクリスエスのように自分からマークして4角で競り落とせる馬でなければ不可能。だが、ゼンノロブロイは自分から動くと詰めが甘くなるタイプなので厳しい。
 実は去年の上位4頭が全て出走してきた。そして去年と同じような枠になった。しかも1着タップダンスシチーと2着シルクフェイマスは全く同じ大外、最内で出走頭数まで一緒。とすれば、去年と同じような結果になるのでは?

2強の勝負付けは済んでいない

 ゼンノロブロイVSタップダンスシチーは2勝1敗でゼンノロブロイが有利に見えるが、1敗がこの宝塚記念でのもの。コース替わりはゼンノロブロイにとって不利。そして2勝はともに有馬記念で、2003年は激烈なハイペースに巻き込まれたタップダンスシチーとそれに乗じたゼンノロブロイの差。2004年は凱旋門賞から帰国して出走すら危ぶまれるほど体調が整わない中での出走だったタップダンスシチー。今回は立場が逆転して前哨戦を叩いて上積み充分のタップダンスシチーと休み明けのゼンノロブロイ。どう見ても今回の勝敗は明らかだ。

まとめ

 確かに能力では2頭が抜けているだろう。だが、その2頭の序列が明らかな以上、勝負馬券は単勝馬単か1着固定の3連単だ。去年通りに決まるとすればゼンノロブロイは3着すら危うい。3連単の場合は馬単のボックスを買うのに等しくなる。そうなれば買い目も増える。ならば5点以内に絞って馬単と1万円単位での単勝勝負だ。