リ〜フォーム〜 リ〜フォーム〜 ・・・  片岡篤史〜

 逸品館行って買うてもた。ユニバーサルプレーヤーとスピーカー3本の予定だったが、モデルチェンジでプレーヤーが値下げされていたことと、スピーカーが思ったより低価格で音が良かったのでAVアンプも買うてもた。予算通り30万。
AVアンプ
 AIRBOW PS4500/KAI-ML 10万
 もう1ランク上のPS7400/KAIと迷ったが最後は5万円の差額が決め手になった。ウチのスペースなら4500で充分いけるし、そんな大音量出さないしw ただ、やっぱりフロントパネルがダサいんだよなあ。まあ5万円あればウーファー買えるので今回は我慢。
プレーヤー
 AIRBOW DV6400/KAI 7万5千
 これが値引きされた。後継機のDV6500/KAIが出たからだが、店員さんによると「音はほとんど変わらない。スピーカーを変えたほうがよっぽど差が出る」とのこと。ラッキーと思って即決断。
 で、この2つを組み合わせて色々とスピーカーを試聴してみた。主なものについて一言ずつ。

  • KLIPSCH RF-35

 これは良かった。音が鮮明で鋭さがある。定位もはっきりしているしいいスピーカーだ。ただし高いw どっちかというとPOP、ROCK向き。ジャズはOK牧場。トランペットの音なんかはかなり綺麗だった。これでクリフォード・ブラウンを聴いてみたい。クラシックはちょっと不向きな気がした。他のに比べればいいんだが、ちょっと曇ったような感じに聴こえる。値段を考えれば×。

 RF-35ほどではないが充分に良いというレベルの音。実は先日、ビックカメラで試聴していたが、その時はアンプの性能か相性か濁った音がして悪いイメージがあったのでいい意味で期待を裏切られた。これはオールジャンルいけそうだが、やっぱり値段が。ブックシェルフの705も中古であったがそれでも8万するし。

 やっぱり値段相応。値段を考えれば悪くないが先に聴いた2つが良すぎたので。音が鈍く濁った感じ。ちなみに本当はFUSIONではなくSENSYSを試聴したかったが、生憎と置いてなかったので断念。試聴していないからあきらめた? そらそうよ。聴いてないもんに何万も出せへんよ。元々、SENSYSにしようと思っていたので予算が浮いたわけだが。

  • JMlab CHORUS 706S

 これが意外だった。見てくれも何か頼りなさそうだし値段も安いのにはっきり言うとB&W 704を若干落とした程度で良かった。コストパフォーマンスを考えれば断然コレ。
 と思って、センタースピーカーを物色。

  • AIRBOW IMAGE12/KAI

 audio-proの製品を改造したもの。すごいコンパクトでセンターにいいかなと思って試聴してみたら、これがCHORUS 706Sよりいい。何がいいってキレがいい。RF-35に次ぐぐらい鮮明。ただし、低音は弱い。やっぱりセンター向きかなと思って店員さんに相談したら「コレ5本で5.1chにしているお客さんもいます」 要するに、フロントスピーカーとしての低音の不足をウーファーで補うのだ。試しにウーファーを付けて5.1chで試聴してみた。ウーファーVelodyne CHT-8。安いがヤマハとかのよりも迫力があった。IMAGEとの相性がいいのかも。IMAGE11/KAIも試聴してみた。ちょっとクリアさには欠けるが値段を考えれば充分に満足できる。


 結局、IMAGE11/KAIを3本にウーファーVelodyne CHT-8をセットで。安いんやもん。IMAGE11/KAI3本でCHORUS 706S2本とほぼ同額。どうせウーファーも買うことを考えたらエエやろうと。どうしても低音が弱ければIMAGE11の2本をリアに回して今使っているKENWOODのをフロントに使えば低音は出るからいけるだろうと。さあここでセンタースピーカー分が丸々浮いてしまった。ので、アンプも買うてもたわけよ。
 だが、この後にケーブルやスピーカースタンドを買うと結構な値段になるという想定外のオチがついたのは秘密だw
 さて、ウチへ帰って早速、部屋をリフォームした。もちろん、マルチチャンネルのためだ。4畳半では意味がないのでDKとの仕切りになっている襖を取り外してぶち抜きにした。DKが玄関部分を含めて約10畳あるので合わせて14畳分くらいのスペースができる。ただ、変則的な形になるので実際にはカーテンを引いて4畳半分の正方形の空間を付け足して9畳分のリスニングルームができた。もう4畳半の部屋は真ん中がスカスカw 何も物がない状態。ちょっと寂しいので香炉を置いて焚いてみた。煙を見ると音の流れがよく分かる。面白い。


 余話1。買う気はないが市場価格調査がてら、日本橋電気街の個人商店をいくつかのぞいてみた。そこでの1コマ。

 「AVアンプか、兄ちゃん」
 「はい、marantz(AIRBOWのベース機)のは置いてないんですか?」
 「マ・ラ・ン・ツ〜? (ハナをこすりながら)あんなん二流、いや三流メーカーやで」
 「そうなんですか。いいって聞いたんですけど」
 「アホ言うたらアカン。営業は3人しかおらへんし、修理出しても1週間はかかるし、部品はないし、一遍、デンオン*1に吸収されとるし、あんなん信用ゼロや。アカンアカン。エエか、デンオンとかソニーの方がエエで。よう売れてるやろ。みんな買うていくさかいな。コレ見てみい」
 と言いながらDENONのAVC-1590を裏向けて、
 「ホレ、スピーカー端子が1,2、…6個ついとる。5.1いや6.1までいけるで*2
 「でもサークルサラウンド機能とかの評判がいいみたいですけど」
 「何や? そのサー、なんとかいうのは??」

 いかにデタラメな商売をしてるかがよく分かりますねw 自分の耳で確かめてもないのに「アカン」って…


 余話2。完全覆面情報。これはかなりヤバめの話なので個人名、会社名などを特定できないようにボカして。
 とある店にて。僕が入っていくと店員さんが電話をしている。相手の声があまりにもでかかったので一部始終聞いてもたw 僕の勤務先とも取引がある会社がヤバイらしい。優秀な営業兼技術員がどこかの会社にヘッドハンティングされて困っているというのだ。しかも、その会社がかなり強引らしくて、「そらもうゴーよ」状態らしい。この界隈は棲み分けができているらしいがそのヘッドハンティングされた人のルートを使って仕事をかっさらっていくかもしれないというのだ。頼むから、潰れんでくれ。ちなみに取引先では去年、大手のニノミヤ無線が倒産し、会社更生法適用を受けている。あの時も正直驚いたが、今回のは「まさか…」だ。
 ちなみに、その一旦、倒産したニノミヤ無線の某店舗にて只今、音楽CDソフト1枚1円投売りセール中。多分、中古レコード屋に持ち込めば10円くらいにはなるのでスーツケース一杯に詰め込んで行けば商売ができるはず。
     オレはしない。しんどいもん。

*1:DENONの昔の呼称。現在は「デノン」

*2:本当は端子は8ch分ある