米朝・吉朝の会@文楽劇場

まずは吉朝さん、本復おめでとうございます。復帰後、初めて観てきたわ。
まだ本調子ではないらしく、2席演る予定が急遽、1席に。マクラの声などはしゃがれていて心配したよ。
中入り前の米朝師匠も、まあ、もうお歳やからねえ。長い噺はでけんようになったんかな。今日はイマイチやったなあ。
トリの吉朝。「弱法師」。人情噺やから泣かせる語りはもちろんやけれども、僕は風俗描写に感心した。鍋焼きうどん屋とか、天王寺さんの露店の売り子とか、そういったものを折々取り混ぜて語るのだが、これが巧い。
最近では「夜鳴きそば」なんてのは死語になってしまった。コンビニがあるからな。だから鍋焼きうどん屋と言われても想像だにできないようになっていくんやろう。そういう意味ではこういった古典で残していくのは大事やろう。


まあ無事、高座をつとめあげて万雷の拍手の中幕が切れていくのをみて一安心よ。

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