佐渡裕 大阪センチュリー交響楽団:21世紀の第九

Blogランキングの順位を見る


もう残るところ数えるばかりの2005年。大阪は福島にあるザ・シンフォニーホールではベートーヴェンの九番がシリーズとして組まれていた。その最終日。
トリを勤めるのは佐渡裕。今、若手の日本人指揮者でも最も名前の売れている一人。
そして、
トラキチ
僕は、この人のCDを買ったことがない。試聴まではしたことがあるんやけどな。

理由は、
エイベックスやから。
はっきり言って、エイベックス、嫌い。特にこの数年はその傾向が強い。
売れれば何でもアリ。売れないものは即、打ち切り。この傾向が強いから。
商売でやってるわけやから当然といえば当然かもしれんけど、J−ぽpならまだいい。こういう分野で、そういう姿勢でやってもらったら困る。文化は、その時に売れる売れないやなくてもっと長い目で見なアカン。
というわけよ。まあエイベックス以外のレーベルのを買うたらええだけやねんけどなw
とはいえ、ずっと気にはなってた。だから今回、初めて、ライブで観られるということもあり楽しみにしていたんよ。
もちろん、過去の偉大な指揮者らと比較するのは申し訳ないし、オーケストラも超のつく一流やない。けど、それなりに聴きごたえのある演奏やったよ。
佐渡裕という指揮者、まあよう跳ねるわ。躍動感溢れる演奏、というか、指揮。文字通り躍動してるしな。メリハリの利いた演奏で、分かりやすいといえばそうなるな。ただ、何か(掘り下げが)浅いな。同じ大阪のオーケストラでも大植英次の指揮で大阪フィルハーモニーマーラー六番を聴いたときにはもっとグッとくるものがあったけど、そういうのはない。大フィルで大植英次マーラーといえば、最近、fontecから3枚シリーズで出てるうちの1枚にあったなあ。ちょっと欲しいけど、今は我慢よ。最近、投資しすぎてるしな。もうちょっと消化してから。

大植英次 大阪フィル

大植英次 大阪フィル

第4楽章の合唱は圧巻で、これはまあ第九を聴けばそうなるやろ。まだ一度もライブでは聴いたことがないけど、マーラーの八番なんか感動的やろうな。こういうのを聴くとオーディオはライブには絶対に勝てへんというのを実感する。だから多少の出費を払ってでも観に行く価値があるんよ。
この合唱を聴いたことで今年も締めくくりなんやなあと、そう思ったわけや。


ところで、アンコールがなかったみたいなんや。第九だけやったら1時間半もかからへんし、阪神も優勝してるし、オーケストラで六甲おろしが聴けるかと期待してたんやけどなw
まあ、余韻をそういうことで壊したくないということなんかな。けど、客の一部も期待してるし、(今年も)これまでやし、そういうことは考えんでええ状況やったんとちゃうか。まあ、ええけど。
それよりも、福島のそば屋・まき埜が営業してなかったんや。世間はまだ休みに入ってないということを誰か指摘したらんとアカン。あそこのそばはうまいんやけどなあ…。