開高健「パニック・裸の王様」

パニック・裸の王様 (新潮文庫)

パニック・裸の王様 (新潮文庫)

4編の作品とも共通するもんがある。
「組織」
「パニック」では役所の責任のなすりつけあいや不条理なタテ社会、「巨人と玩具」は会社そのもの、「裸の王様」は権力者への媚び諂い、「流亡記」はやはり権力者だが、今度は権力者の気まぐれによる影響力。
直球で批判的にえぐり出し、何か世の中おかしくないかと訴えてくる。面白いかもしれんけど、今の精神状態で読んでたら現実と重なってあまりいい気分ではなかったな。

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