ダンテ「神曲」

神曲 地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

神曲 地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

確かにスッと読めるいい訳やとは思うけど、肝心の中身がなあ。
そんなにいいもんかといわれたら「?」ってなるわ。
ギリシア神話をはじめとして知識としてはものすごいけど、それだけや。教会批判とかそういうのんも現代においてみたら通用せん(現代はそれ以前の問題やからね)。描写がすごいわけでもないし、物語の展開も何のひねりもない。物語としての面白さやったら米朝師匠全盛期の「地獄八景」の方が格段におもろいわな。少なくとも現代の日本において、「まず読まれること」を念頭に置いたら「神曲」はアウトや。おもろないやろ、ダンテの語録は。
まあ後学のために。読んでおいて損するということもなかろうし。

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