【解説】PL指数とは

はい、実験成功。
ということで、解説。
まず、これはスピード指数ではない。
能力指数とは全然違う。
重視しているのは、「適性」。コース適性でもあり、そのメンバーでのペース適性でもある。


計算について。
まず、今回走るコースの基準となる傾き(ペースと上がりの分布の傾き。エクセル関数SLOPEで算出)を用意する。
過去の成績からペース指数を出す。これは、馬場差とクラスを考慮して、その馬場でそのクラスで、本来なら走れるはずのペースとの比較。
出走馬のペース指数平均を出す。マイナスならスロー、プラスならハイペース。ちなみに皐月賞は-5(時速で0.5キロ遅い)。
コース基準の傾きで、原点を通る直線をイメージ。ペースがx軸なので、平均ペースと各馬の成績ペースの差だけ移動。(皐月賞で15というペース指数を持っていれば20プラス方向に移動)
PG(ペースギャップ)も同様に出走馬平均を出す。皐月賞は-23(上がりの方が時速2.3キロ速い)。
平均PGと各馬の成績PGの差だけy軸方向を移動。(皐月賞で-35というPGを持っていれば12速いということなので、プラス方向にy軸を移動)
最後に予想馬場差(今回は昨日の成績から時速2.5キロ遅い馬場を想定した)だけy軸を移動させる(馬場差を上がり速度に対してだけ出しているので、x軸方向は加味しない)。皐月賞なら12速かった馬も25遅くするので最終的には通常より13遅い位置に来る。
最初にイメージした直線と、xy両軸を移動させた点について比較を行う。馬場差等すべて上がり速度で比較しているのでy軸の差を見る。この絶対値がPL指数の判断基準になる。つまり、イメージされる直線よりも上がりが速すぎてもダメ(中山で33秒の脚はいらんということ)で、遅すぎるのは論外。ここがコース適性たる所以。


ちなみに、皐月賞でPL指数が5以内だった馬は、
タケミカヅチ(前走2)
スズジュピター(前走3)
キャプテントゥーレ(前走1、5走前-4)
オリエンタルロック(2走前1、3走前3、5走前-5)
マイネルチャールズ(前走0)
ベンチャーナイン(前走-3)
フローテーション(前走-4)
この7頭。これにPGと成績が伴えば「買い」。その点でスズジュピターやオリエンタルロックは瞬発力タイプだったので消せば、5頭に絞られていたわけである。
後出しジャンケンなので何とでも言えるけど。
一番買えるのは、PGを重視すればマイネルチャールズ(常々中山2000の適性がいいとは言ってきた)、PGとPL指数のバランスを重視すればキャプテントゥーレ。どっちから行っても正解には辿り着いていたわけやね。


また来週からよ。