久しぶりに深夜ハイカー

引越した先で必ずやるのが、夜中にチャリで徘徊。
周りの住民からしたらはた迷惑かも知れんが、まあ害は与えてないので。車みたいに音も出ることないし。
今日のルート。(当初案)
裏道を使ってコルトンへ出てバッティング練習
その後、14号で江戸川まで行く。
江戸川の堤防をひた走り、矢切の渡しで折り返し。後は気の向くまま。
って、オッサン、松戸市まで行くんかいと。船橋とカマヶ谷が入り乱れている船取県道に比べたら道がいい分、チャリで走りやすいんよね。船取県道は、アレはチャリで走るのは自殺行為。
スッと14号経由で行けばコルトンも5分かそこらで着くんやけど、そんな素直に行くのも面白くない。コスモナカヤマという一体、どこの馬主なんかはっきりせえというマンションを横目にしながら市川市へと下っていきます(この道、ホンマに下っていく。急降下)。下りきったところで周りがみえないのでもう現在地不明。若栄会(どこの組の名前やねん)とか妙なところに商店街があるなあと気にはなりながら、とりあえず左に曲がれば14号にたどり着くやろうと思って進んでみたら全然違うところに出てしまった。住所表示上は若宮。ということはこの2車線道路は木下街道かと。
最初、適当に曲がって進んだが、どうも道が登っていくのでおかしいと思い、携帯についている方位磁石機能で調べたら、案の定、北向きに進んでる。あやうく中山競馬場へ行ってしまうところやったとですね。おそるべし帰巣本能。
そこからしばらく面白いこともないので省略。一気に市川の駅前まで飛びます。本八幡駅前自体は裏路地に入ると店が並んでいて探検のしがいがありそうではあるが。
さて、市川駅の手前で、夜の10時を過ぎて営業している喫茶店を発見。もちろんカフェーとかそんなんではなく、昔ながらの喫茶店。そらもうゴーよ。
「珈琲園」という店で、全然聞いたこともないが、1杯400円という普通の価格(東京ではありえん)で、サイフォンで淹れたコーヒーが出てくる。ブレンドコーヒーを頼んでみたが、酸味があって、苦味は控えめ。ときっちり味が出ている。要するにそういうキチンとした仕事をする店ということ。特段うまいとかそういうわけではないが、奇をてらって600円も700円も取られるよりもずっと安心できるし、雑な仕事やないから手堅い。400円分の価値はきっちり出してる。
わざわざチャリで10分以上かけてまで通う店ではないが、夜の11時まで営業してるから通りがかりに休憩するにはいい。
調べてみたら市川駅近辺は喫茶店がいくつかあって、某総裁と同じ店とか、全面ピンク色の喫茶店とか(ヤクは出てこないだろ、常識的に考えて)、一番の驚きは、東山魁夷記念館があって、その中にもいい店があるらしいということ。東京開催になったら行ってみないと。異色やからな。
14号のどっかで石かガラスか踏んだみたいで、空気圧が怪しい気がしたので、国府台の坂を登る手前で引き返す。万が一パンクしたら、歩いて戻るのしんどいし、そうなれば戻る距離を少しでも稼いでおかないとね。でも、最短ルート探索のため京成の線路沿いにでたらめに走る。そこはチャレンジャー。市川真間から中山までは左右どっちかに道があって、完全に線路沿いで走れたのでラッキー。ここまで2時間。
京成中山法華経の寺があって、これが門前町を形成しとる。かつて数々の寺社仏閣を深夜に徘徊してきた者としては当然ゴーよの世界である。
これが不思議な寺で、日付も変わろうかという時刻であるのに、JRの下総中山から京成の踏切を越えて参道に入っていく人が結構いる。彼らの後をつけてみると、単に通り抜けてるだけなんよ。完全に生活道路。それもまた珍しいけど、確かに回り道をすると距離が伸びるだけでなく、上り下りも出てくるからうなずける。
一周ぐるっと回って大きさを確認しようと思ったら、道に迷った。住宅街をうようよ彷徨って、これが本当の徘徊。と、あるところまで来た時、どこかで見た気がした。一番はじめに、坂を下って迷子になったところよ。何や、家の近所か(笑い)。あの辺はきっと何か迷子になる電波か何か出てるんやろ。近いことが分かったので、また今度、昼間に行ってみよう。