4角フォーメーション 前走のPSパターンから

あれこれいじっているうちに、TARGETに前走読込という便利な機能があるのを見つけた。これで相当数のデータを処理できるので信頼度は十分。ということで、中山の好走パターンを考えてみよう。


各コースに集計表をつける。その表の見方から説明しよう。
「パターン」とは、3角・4角・ゴール時のPS指数を順番につなげたもの。要するにいつもの出馬表の、
赤=1、黄=2、緑=3、青=4、紫=5
ということ。
あらためて色分けについて説明すると、
赤=逃げ、黄=番手(全体の前2割)、緑=先行(全体の4割まで)、青=差し(全体の6割まで)、紫=追込(6割より後ろ)
を意味する。数としては当然、紫が一番多いが、馬券に絡むことも少ないのでよしとしておく。
さて、複勝圏内に来た馬の前走を調べてみたわけである。それがこの表で、今回1着・2着・3着に来た馬の前走パターンがどうだったかを集計したものだ。今回も同じパターンで走っていることはそんなにないけど、どういう脚質の馬に適性があるかを見るにはいいデータと思う。
表中の数字は、それぞれの着に来た馬全体を100として、各パターンが何%あったかを表している。5%を越えた場合は緑色に、3%を越えた場合は黄色に、1回もない場合は灰色に色づけして視覚的に捉えやすいようにした。

中山ダ1200

中山ダ1200.pdf 直
緑色のあるパターンが極一部に限られている。6パターンしかない。これは相当に珍しいケースで、例えば、中山芝1800などは、9つのパターンに緑が分散している。
その集中しているパターンは、「222」「223」「332」「333」がメイン。実はこのパターンは他のコースでも王道パターンともいえるぐらいに好走する確率が高く、現代競馬で一番勝ちに近い戦法だろう。
しかし、これ以外はパッと目につくパターンもなく、オーソドックスに先行集団につけて、掲示板に載ってきたぐらいの馬を狙えばよろしい。
ここで注意が必要なのは、「221」「331」の成績はよくないということ。「221」はそれでも4%ぐらい出ているが、「331」はほぼ出ていないといっていい。連勝は難しいということである。「111」も「221」と同程度出ているので、番手までの馬ならまあ何とか狙えるかもというところ。
前走逃げてきた馬は、勝ってきた馬よりも2着3着ぐらいに負けた馬の方が狙える。「112」は1着こそ黄色も、2着3着は緑色で、単純に「223」と同じぐらい狙い目である。ただし、1着よりも2着3着。ヒモにつけたいパターン。
他には、「443」「553」「554」「555」といった、後方からレースをしてパッとしなかった馬の巻き返しが若干ある。ここはコースや騎手が変わるとか、前走は出遅れて競馬をしていないとか、何か理由があって、過去には好走パターンで走っていたことがあるのなら狙ってもいい。特にコース代わりは適性のあるなしが左右するので重要だ。

中山ダ1800

中山ダ1800.pdf 直
1200と違ってややバラける。例えば、1200では「222」「332」の2パターンで勝ち馬の25%を独占していたのに対して、1800では「222」「223」「332」「333」の王道パターン全部を足してようやく28%。それでもまず考えるのはその4パターンから。
その他の特徴としては、逃げ馬の台頭があること。「111」「112」という好走してきた逃げ馬限定ではあるが、2つ合わせて全体の1割を占めている。ただし、2着3着にはほとんどないので、「勝つか消えるか」。フォーメーションなら、1着欄には塗るが、2着3着には塗る必要がないと。
それから「442」「443」という差し馬の存在も忘れてはいけない。「442」というのはさっきの逃げ馬と反対の展開になったときだろう。はまれば勝つが、はまらなければ着外。それよりは少し負けていた方が確実に馬券に近い。ただし、勝ちきれないのでヒモ扱いでいい。
「553」「554」「555」という後方見せ場なしという馬も活躍しているが、1200と同様に条件等が一変することが必要。あくまで、このコースで追い込んで勝てるというわけではない。