柴又

小春日和なのでチャリで帝釈天まで行ってきた。約10キロの行程を流しながら30分。上等上等。
門前町のいいところは観光すべきスポットが参道に集中していること。外れると単なる住宅街であったりするのであまり発見するものもない。今回も京成の柴又駅からは徒歩にて詣でる。厳密にいうと詣でたわけではない。帝釈天にお参りすることよりも周辺の店を見て歩くことが目的なんやから。

いきなり駅前から「金のうんこ」と来た。そらもう見るしかない。

開運のお守りらしいが、石田純一御用達というあたりが微妙である。

主なご利益は…
競馬で600円買って52万円当たった。
「5,600円ぐらい」に匹敵する中途半端な数字は何よ(笑い)
その他、博打関係に非常な効き目があるらしいが、これで医学部を合格したツワモノもいるらしい。何のネタやねん。
さて、金のうんこはさておいて、参道を進んでいく。名物の草団子がそこらじゅうで売られていて、食うとまあ美味いが、こんなものも売っている。

別に柴又まで来てきゅうりの浅漬を食わんでもええやんとは思いながらも、野菜ソムリエの文字に騙されて買ってしもうた。しかし、これが期待に逆らわず美味い。1本丸々はいらんが、塩モミーよりは漬かっているのにきゅうりとしての鮮度は残っている(氷で〆てるだけかもしれんが)。団子で胸焼けしてきたら1本オススメ。
ちなみに草団子なら、とらや。

ここのおねーちゃん、かわいいんよ(笑い)。いや、そういうことではなくて、寅さんの初期作品で撮影に使われたらしい。ワシは別に寅さんファンでも何でもないが、そういうのは観光地のアレよ。

観光地のアレといえば、つっこまずにはいられない土産物が付き物。これなど、寅さんのTシャツというより、加藤茶のオジサンTシャツちゃうんかと。
まあ、そういうのを見物しながら帝釈天到着。お寺自体は大したことない。同じ日蓮宗なら法華経寺の方が立派よ(とでも言っておかないとわざわざ出かけた苦労が)。奥のほうにある庭園でかなり時間をつぶしてきた。
元々が信者を集めて説法やらをしたという集会所みたいなところで、4間の間口に3間の奥行き。これが3部屋続いている。後ろの方はもう何にも見えんし聞こえん。そこに寺が持っている屏風絵やら彫刻を飾っているんよ。それは見ていてすぐ終わる。縁側に床机がしつらえてあって、庭を眺めながら茶でも飲めと。そのトイメンの方にも渡り廊下に床机が置かれている。そこからは池が見られて、どじょっこだのふなっこだの、いるわけがない。鯉よ。カープ
ところが、その池に不思議な物体があった。

岩の上に置物?
もっとよく見てみる。

亀である。
置物かと思ったら、手足が動いた。文字通り甲羅干しの最中のようだ。手足を伸ばしきっての姿はガメラゴジラみたいよ。
頭(亀の頭とか考えただけでアカンわ)も伸ばして日光浴を続ける。時々、通路の方をみやって通り過ぎる人間を観察している。それにも飽きてくるとあくびをする。なんと肝の太い亀よ。いつになったら動くんかと1時間ぐらい生温かく見守っていたんよ。とうとう音をあげてもうたわ。亀には勝てん。その間に拝観客は数えられんぐらい通り過ぎてるんやけどな。