今週の外国馬

ジャパンCは一番分からん。外国馬はデータもなにもないから。戦績が全くと言っていいほど役に立たんし、人気もアテにならん。
今年、本当に久しぶりに超大物外国馬が来日した。BCターフ連覇と今年のキングジョージを勝ったコンデュイット
どれぐらい久しぶりの大物かというと、そもそもこの数年、ものすごい戦績の外国馬自体が皆無。ちょうどディープインパクトあたりから一気に質が下がってるのは、外国馬陣営の方で日本のレベルは高いという認識になってきたのか、JRAがサボってただけなのか。
最近勝った外国馬はアルカセットまで遡る。これとて2着は多いけど、G1勝ちはサンクルー大賞典だけ(それにしてもこのレースの日本での知名度は高いな)。よく3番人気に推されたなあと思う。
タップダンスシチーが勝った2003年に大挙9頭の外国馬が参戦したが、3番人気のアンジュガブリエルを筆頭に枕を揃えて討死。そもそも出走馬の半分も出ているのに、5番人気以上に推されたのがこの1頭だけというのが質の低さを物語る。
その前年がファルブラヴ。9番人気で勝ったが、これは中山の年なので例外かもしれない。
ファンタスティックライトが3着に来たのが2000年。これとて、当時はまだG1になっていなかったドバイシーマクラシックを勝ったぐらい。決して目ん玉が飛び出るような戦績ではなかった。
その前年に、ようやっと出てきた。凱旋門賞モンジュー。今のところ最後に1番人気になった外国馬。同じ年にエルコンドルパサー凱旋門賞を2着していて、日本競馬史上最も身近に感じられた凱旋門賞馬ではないか。アイルランドダービーも勝っていた3歳馬で、それまで8戦して7勝、2着1回と準パーフェクトな戦績。もうこれは超大物やった。結果は4着やったが。
その前がチーフベアハートで、これは前年のBCターフを勝っていた。結果4着と。
ピルサドスキーアイルランドダービーやらBCターフを勝って凱旋門賞も2着と。これもめちゃくちゃ大物やった。その前の年が凱旋門賞馬のエリシオやらシングスピールか。ここら辺まで行くと毎年のように凱旋門賞やらBCやらを勝った馬が出ていた。
10年ぶりよ。世界でも屈指のG1を3つも勝ってるような馬が出てくるのは。
で、この後はビッグレッド種牡馬入りと。これは10年前なら「即消し」の王道パターンよ(笑い)。エリシオとかチーフベアハートとか、(代表産駒を)考えただけでアカンわ。
まあ、21世紀になってからは「この後は引退して日本で種牡馬入り」という馬が走っとるんよな、アルカセットファルブラヴと。だからここは今の流れでは消し材料にはならん。
しかも。
天下の社台グループならまだしも、ビッグレッドファーム。少しでも箔をつけてやりたい。そら(ジャパンCを)勝ったら(種付け料が)全然ちゃうよ。
コンデュイットというのは追い込み馬らしいが、枠をみると隣にビッグレッドの大先輩がおる。アホの騎手のっけて、もう勝ち目なんか全然ない、出走回数の記録更新だけがとりえという馬よ。これをアホみたいにイかせたらええんよ。戸崎のも豊のもイきたいやろうし、もうぐちゃぐちゃよ。


そういうわけで、買ってもええんちゃうんというのが結論。ただし、4角で10番手以内にはおらんと勝負にならんよ。そういうコースなんやから。ケツからきよったら「お前、ここ(府中)は初めてか」と訊ねたやりたい。