三島由紀夫「仮面の告白」

再読してみたがアッー! すごく、(スケールが)大きいです…
という戯言はここまでにしておいて。
変態だ。美少年に萌えるなんて、あまりに変態的。三島の場合はコンプレックスからガチムチに対する憧れを育てたといってもいいと思うが、そこで勃たないぐらいになってしまうというのは生物的に退化としかいいようがない。それはもうてぃんてぃんの正しい使い方からドロップアウトしてしまっているわけだから。それを分かっているから「正常」という語を繰り返し使って自分のは異常なんだと主張する。確信犯であるからタチが悪い。
しかし一方で、園子への愛情という正常なるものが萌してくるが、人間というのは分からんもんやなあ。理屈でいったらおかしいよ、矛盾してるよとなるんやろうけど、理屈だけで片付けられないのもまた人間。