トルストイ「アンナ・カレーニナ(上)」

アンナ・カレーニナ〈上〉 (岩波文庫)

アンナ・カレーニナ〈上〉 (岩波文庫)

とりあえず、あれよ。やたらとスケールが大きそうに見えて、実はあんまりストーリーは進んでいないという。
今読むと別にフーンという感じかもしれないが、19世紀に、帝政ロシアで読んだらこれは焚書もんやろ。不倫万歳というのか。みんなやっとるがおおっぴらにヤるもんでもないからな。今でもおおっぴらにヤるもんではないと思うが…。
個人的には競馬のところの描写が甘くて、これやったらワシの方がうまいこと描けるでと思わせる。しかしその実そこまでうまく自分の文章にすることはできないのであった。まあ、「縄張りの側」っちゅう表現は、いくら直訳でもひどすぎるやろ。当然、ラチのことではあるが、そこまで直訳せんでもええんちゃうんって。