炒飯考

今日明日と峠に差し掛かって遅いというのは分かっていたこと。
案外すんなりと今日中に帰ってこられたのが驚きで、メシにモスへ行ってチーズでも食おうかと思ったわけや。
ところで、通りがかりで西船駅前の雪ん子というエセ札幌ラーメン屋が繁盛しているので、ついつられて入ってしまった。ここの塩ラーメンは大したこたぁないのはよく分かっているので、チャーハンと味噌ラーメンのセットを頼んでみた。
しゃれにならん。
はっきり言おう。
不味い!
何がって、チャーハンが。
ワシ、チャーハンは好物で、いろいろ食べたりするが、基本的に溶き卵でメシを包み込むようにしてサッと炒めるというもんやろう。
その肝心の卵がほとんど入ってへん。だからパラパラ感がなく、ごまかしに塩コショウを強烈に利かせてある。しょっからいだけのベタベタなコメ炒めなんよ。
ここまで不味いチャーハンは久しぶりに食った。
自分では火力のせいもあって思ったように作れんが、それでももうちょっとマシなもん作れるぞと。


最近のラーメン屋はやたらとこだわりやがって、当店ではラーメン以外置いてません。餃子とかビールとか軟弱なもんはありません。チャーハン? へっ、おとといきやがれってんだこのすっとこどっこい。というような店が増えてきてしまった。
ラーメンがうまけりゃいいが、それでも毎日、それは言い過ぎにしても、週に2回ぐらい通ってもええというようなもんは、まずない。サイドメニューがあって、組み合わせを変えることでリピートできる。そこでチャーハンというのは超重要アイテムなわけだ。
津田沼から船橋辺りはラーメン屋激戦区で、あの手この手で客を呼び込もうと必死だが、西船はそれほどでもなく、せいぜい駅前の蘆屋(個人的には西船で一番好みの味を出してくれる)と船橋の名店である竈の番人ぐらい。ここもやっぱりラーメン以外のメニューは無いに等しい。他の店はもう味で話にならん。
そこを中華料理屋、というくくりにすると別で、京成西船の駅前にある春日という中華屋はまだ食えるチャーハンを出してくれる。夜の12時までやってるので遅いときは重宝するが、それでもうまいと言えるほどのもんではない(ワシにはしょっからいんよ)。
会社の近所で出前をしてくれるところでは神がかり的に塩加減の絶妙な玉子チャーハンを作ってくれるところもあるが、家の近所ではなかなかないというのがなあ。