ゲームの始まり

「暑い」と言ったら負け。ルールはそれだけ。
さあ。ゲームの始まりです。
「しかし、暑いなあ…」
終了。
いやいや。もう1回。な。頼むでホンマ。
ではあらためて。18番スタートしました。
「しかし、あ、あにぃのう…」
そんなくだらないことをして時の経つのを忘れるぐらいでなければやっていられない今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。
この熱、いや、ホットな戦い。負ければ何かあるのか。何もないのである。罰金であるとか奢りであるとか着ているものを一枚ずつ脱いでいくだとか、そういう罰則は一切ないのである。
それでは何のためにするのか?
目的など何もない。
否。
目的なき行動は許されないのか?
全ての言動に意味がなければならないのか?
否。
見てみろ。世の中の大半は意味のないことだらけではないか?
貴様の人生には意味などないということは彼らが一番よく分かっているのではないか?
だからこそ人は意味を求めるのか。
無意味を厭うのか。
自分にないものを求め、昨日までの平凡パンチな自分に小夜なら。
しかし、自己否定の先に明日はあるのか。
自分の存在を否定してしまうことは即ちゲームの終了ではないのか。暑い。
自らを愛せよとは言わない。しかし自らを卑下する必要もない。
無意味上等。
我計算高く意味を追窮するよりも純粋な無意味をこそ愛す。暑い。