流出無修正ビデオ

こう書くと妙にいかがわしくなるのが不思議だ。
さて、巷で話題の(港でも話題の)例のビデオ、仮に「真夏の夜の淫夢」とでもしておこうか。各方面から様々な意見が出ているが。
保安庁幹部「あってはいけない」
それに対して多数の愚民の意見は
「よくやった」
「罰するな」
ここは北朝鮮か?
いやしくもここは法治国家日本である。法律に背けば処罰されるのは当然だ。それを「大多数の国民が『真夏の夜の淫夢』を見たがっているから」「民意に沿って行動した結果だから」と特例処分にすることは法律の存在意義を否定することだ。譬えるなら「彼は人を殺したんだけど、それは殺された人が悪人だからしょうがない。」という次元と同等なのである。道義的には悪くないのかもしれないが、彼も法を犯すという悪いことをしたのであるから処罰されなければならない。
さらにいえば、今回の問題は、日本の危機管理体制の甘さを世界中に知らしめたという点で非常に衝撃は大きい。「真夏の夜の淫夢」という重要度のかなり高い資料でさえ簡単に流出してしまうのが日本なのだと。軍事機密よ、これは。機密殿度は異なるが、新型ミサイルの設計図や軍司令部内のパスワードの流出と意味合いは変わらんのよ。これでは日本は世界から信用されるわけがない。「これは内々に。」と進めていたはずのことが外部に漏れてしまうと分かれば、誰が腹を割って話をするか?
某知事などは「よくやった。これは流出ではない。内部告発だ。」と放言しているが、一般人ならいざ知らず、一自治体の首長の吐くセリフではない。「流出」も「内部告発」も導く結果は同じで、単なる言葉遊びでしかない。もし某都の職員が「内部告発」と称して機密事項を「流出」させてもあなたは同じセリフをぬかすことができるのか?
どんだけ平和ボケしてるのか、この国は。