ディープインパクト産駒のナゾ

なんだこのプリンシパルSのメンバーは。上から下まで父ディープインパクトではないか。これが種牡馬ディープインパクトの真相。つまり、重賞でもやや足りない、G1ともなれば過剰人気でご馳走様。ましてや、社台グループが総力を挙げてかき集めた初年度の産駒でこの程度なのである。
とはいえ、初年度産駒がG1を勝っているのも事実。何かキーになるものはないのか?
現時点で2勝以上している産駒が18頭。うち2頭だけが3勝で4勝以上は皆無。サンデーサイレンスなら3勝4勝当たり前の世界だったのにね。
2勝以上しているうち、生産牧場の内訳は

社台ファーム 8頭
ノーザンファーム 4頭
白老ファーム 1頭
追分ファーム 1頭
下河辺牧場 1頭
飛野牧場 1頭
ケイアイファーム 1頭
千代田牧場 1頭

当然、社台グループが大半を占めている。当たり前か。
面白いことに、いわゆる良血馬からはあまり活躍馬が産まれていない。全国のPOGで争奪戦になった産駒たちの大半が1勝、あるいはいまだ未勝利なのである。
近親に日本の重賞勝ち馬のいる2勝以上馬は、

リベルタス(ローエングリン
ボレアスハードクリスタル、クロカミ)
スマートロビンダンスインザダーク他多数)
ブランスデトワール、サトノオー(キャプテントゥーレ他)
ディープサウンドアグネスデジタル
ダノンバラードダノンシャンティフサイチセブン他)
トーセンレーヴブエナビスタマンハッタンカフェ他多数)
レッドセインツ(ハーツクライダイヤモンドビコー
ターゲットマシン(キングカメハメハ

半分は近親に大した活躍馬がいなかった。
さらに言えば、クロカミとかアグネスデジタルとか、それ何時代よというぐらい古い血統あるいは重い血統が走ったりしているので、そういうのを差し引くと、ここ数年で本当に良血と言われるのは、スマートロビン、ブランスデトワール、サトノオー、トーセンレーヴぐらいのもの。赤本、青本、黒本各誌の巻頭カラーでブチ抜き○ページとかの特集にはもっと良血馬がたくさんいたような気がするけどなあ。
傾向としては、
・何をつけても大ハズレしない(大当たりまである)超良血馬(トーセンレーヴ、ブランスデトワール、サトノオー)
・やや古い血統かダートでの活躍馬の多い血統(ボレアス、ディープサウンドダノンバラード
が狙い目か。
かつ、強烈なクロスを含む馬が多く、5代目までにノーザンダンサーのクロスを持つ母馬が多くみられる。
また、ミスプロなどのアメリカ血統よりもノーザンダンサーなどの欧州血脈が優勢である。
どうやら、軽い血統よりも重い血統に向くのではなかろうか。わけのわからん血統でG1をいくつも勝つような化け物が出てきたりして。
単純に解析すれば、
1.社台グループ生産馬で、
2.欧州血統などの重めの血統で、
3.メディアでの評判はそれほど高くない馬
というのが今のところのベストチョイス。