騎手でふるい落とす

エージェント制度全盛のJRA競馬においては、騎手の名前を見ただけで買える買えないの判断ができる。
同じ厩舎であったとしても、仕上がりが今一つの馬には三流騎手を、メイチ勝負の馬にはできるだけいい騎手を、エージェントに依頼するものだ。
よって露骨に騎手の勝率、連対率に差が生じている。特に関東は酷い。
全部で4つのランクに分けてみた。


Sランク(勝てる騎手) 勝率8%以上
Aランク(馬券になる騎手) 連対率8%以上
Bランク(複勝圏内なら辛うじて買える騎手) 複勝率10%以上
Cランク(買ってはいけない騎手) それ以外


馬券の種類にもよるが、例えば単勝勝負している人にとっては、Sランク騎手以外で勝負してはいけない。たまにAランク騎手も勝つことがあるが、1日12レースのうちで10レースくらいはSランク騎手が勝つ。
私の場合、馬単で馬券を買うので、1着欄には極力Sランク騎手、2着欄もAランク騎手までを選ぶようにしている。つまりBランク以下の騎手は即時消しというわけだ。さすがに特別戦ぐらいになるとほとんどAランク以上になってしまうが…。
さらに、その騎手が普段どこを主戦場にしているかも重要だ。ローカルでAランクの騎手が中央4場に来たらほぼいらない。大体ローカル主戦場の騎手は1ランク落として考えていい。
また、東西の所属も大きい。昔は関西の騎手が関東へ来てもよく勝っていたイメージがあるが、最近は重賞以外ではほとんど連対しない。ためしに今年年明けから5日間の中山をみてみよう。

1/5 1着:浜中(12R)、2着:浜中(9R)(他に藤田、熊沢、上村、竹之下)
1/8 馬券になったのは全て関東所属騎手(そもそも平地の騎手が来ていない)
1/9 1着:なし 2着:福永(3R、10R)(他に武豊、藤岡兄)
1/14 馬券になったのは全て関東所属騎手(この日も関西所属騎手は来ていない)
1/15 1着:なし 2着:北村友一(他に四位)

10年前なら武豊や藤田クラスの騎手が来れば2つも3つも勝って行ったもんだが、棲み分けとかがあるんだろうな、きっと。
逆に関西に行った関東の騎手も勝たせてもらえない。年明けから平地で連対したのは京都金杯の松岡ただ一人だ。
だから平場戦なら所属を見ただけで消していい。来たら事故と思いねえ。基本的には重賞以外の特別戦も適用できると思う。
難しいのはローカルだ。ローカル騎手が来た時は1枚割り引いてSランク騎手だけ押さえておけばいいが、逆は分からん。来ることもあるし、人気で飛ばすことも結構ある。期待値とか回収率という考えでいくと買わないべきだろうが。