スプリンターズS

雨が心配だが、降らないという仮定で展望してみる。
まず、今の中山の芝コースは外有利だということを忘れてはいけない。ただし、大外は最内と同じくらい不利だ。人気する馬が両極端な枠に入っていて、本当に抽選しているのかといつもながら疑問に思ってしまうが、いちおう、外のある程度のところまでは勝ち切れると予想する。さて、どのゲートが「ある程度」なのか?
そういう観点で考えると、単勝を考える上でまずロードカナロアは消せる。さすがに大外はつらい。この馬は高松宮記念でも上位が軒並み2桁馬番という結果の中、1号ゲートから3着した。たぶん、現時点での能力は一番ではないかと思う。2着、3着なら買うべきだろう。というより、3連複であれば、間違いなく軸である。
エピセアロームはこの2走、恵まれた感が強い。外差しの北九州記念に開幕週でインが伸びるセントウルS。どちらもトラックバイアスを味方につけた好走だ。さて、今回はというと微妙なところ。3着までなら来る可能性は高い。
カレンチャンも枠には恵まれることの多い馬だ。近走では唯一不利な枠だったオーシャンSは度外視。ここら辺のゲートが有利なのか不利なのか微妙な分水嶺か。
ダッシャーゴーゴーは最近恵まれた枠に入ることが多い。が、今一つ勝ち切れない。今回も有力どころと全く差のないゲートに入り、やっぱり勝ち切れないと思う。
パドトロワは間違いなく有利な枠に入った。去年とほぼ同じローテーションであり、サマーシリーズで燃え尽きたということはなかろう。
ここまでの人気サイドはいずれも馬券になる確率が非常に高いと思う。そして、勝ち馬はここから出ると思う。が、あえて穴を探してみた。
まず、2着以下については枠による差は少ない。というより、次の2パターンが2着3着に来ると考えられる。
パターン1 本来なら勝てる能力があるのに、枠が悪いので勝ち切れない
パターン2 能力がやや劣るが、枠がいいので2着3着に来てしまう
マジンプロスパーはパターン1に当てはまるだろう。あるいはドリームバレンチノサンカルロあたりもこれに準ずるかもしれない。
パターン2で面白いのはスプリングサンダー、ブルーミンバーの2頭。
スプリングサンダーはサンカルロとほぼ同じキャラの馬だが、近走をみるとこっちの方が上に来ている。今回もこっちの方が枠がいい。驚きなのは前走キーンランドC。今年の札幌は開催日にまとまった雨がなく、終始イン有利なままだった。キーンランドCも内から逃げたパドトロワを外から追い上げたダッシャーゴーゴーが捉え切れなかったのだが、さらに外を追い込んできたスプリングサンダーは同様のレースをしたドリームバレンチノより上の評価をしていい。
ブルーミンバーは、何せ中山で好枠さえ引けばかなり走れる。が、さすがに休み明けではつらいか。
ので、穴馬としては、マジンプロスパーとスプリングサンダーの2頭を連下候補としてあげておく。