後味悪し

ジャパンCの裁定について。
馬券的にはダークシャドウ単勝とか買ってる時点で全く利害に絡んでいないのを先に断っておく。
まず、競馬場や場外で「あんなの失格だ!」と叫んでいる連中は己の無学を知るべし。落馬していないのに失格にはならない。よって、どんだけ頑張っても1着と2着が入れ替わるだけなので、あなた方の馬券はどうやったってハズレなのである。そんなことは2年前のジャパンCで学習していないのか?
そして、岩田の騎乗だ。あれは酷い。何がかというと、わざわざオルフェーヴルへぶつかりに行っている。単に逃げ馬を避けただけの行動ではない。
前段階として、逃げてバテてきたビートブラックを利用して、ジェンティルドンナの進路を阻もうとした池添の騎乗も褒められたものではない。確実に勝つならあそこを閉めにかかるべきだが、乗っている馬はそんなセコいことをしなくても勝てる馬なのだ。
もしかすると、岩田はオルフェーヴルに併せようとしていったのかもしれない、好意的に解釈をすると。しかし、勢いをつけてぶつかりにいったのだから相手を落馬させてもおかしくないし、実際、NHKマイルCなどでも乱暴な騎乗で落馬させている。勝ちに行きたいのは分かるし、その執念も認めるが、もう少し安全面に配慮したらどうか?
すごいのはジェンティルドンナだ。普通の牝馬なら牡馬に体当たりにいったら怯むだろう。ましてや相手は日本最強馬だ。それをものともせず、吹っ飛ばす勢いで走り続けたのだから並の牝馬ではない、競走能力というよりも根性が。
そして、今後のことが気になる。
池添だけでなく池江調教師も立腹だろう。もしかして、岩田は池江厩舎出入り禁止になってしまうんじゃないのか?
騎乗自体は先週の東スポ杯でのサトノノブレスや件のマウントシャスタなど、月に数回程度あるが、今回の騎乗自体にも腹が立つだろうし、第一、マウントシャスタのように失格したり、今回はなかったが降着したりする可能性が高い。確かに岩田は勝てる騎手なんだが、そういうリスクを抱えてまで起用するかどうか。もっとも、社台が乗せるといったらこの厩舎は乗せるんだろうが…。
さらに言えば、今回は加害馬もサンデーRだったのでお咎めもなかろうが、非社台馬でこんなことをやらかしたらどうなるか。
次に社台から干されるのは案外、岩田かもしれない。驕る平家は久しからず。