中京芝からの変わり馬

年末に書いたように、中京芝コースで逃げた馬を狙う開催がやってきた。


実はすでに年末の3日連続開催で早速適用となった馬がいた。


有馬記念の日の中山最終レース。勝ったフラワーロックは前走が中京芝で2番手から3着に粘り抜いた(8番人気)。他の上位の馬は軒並み10番手前後からの追込競馬でのものだから評価できる。2番人気で単勝は580円。
さらに翌日の中山7レース。勝ったコスモユッカも前走は中京芝。こちらは3角4番手、4角3番手と番手からの競馬で2着(4番人気)。やはり他の上位馬は追込馬。総合成績も複勝率の非常に高い馬だが、これが何と7番人気で単勝1,490円。何ともオイシイ話じゃないか。


もちろん、全ての馬があてはまるわけではないだろうが、少なくとも
1.近走中京芝コースで負けた(その後、昇級していない)。
2.その時に逃げた、あるいは4角で2番手3番手あたりで先行した。
3.その時は比較的人気していた。(5番人気または10倍以内ぐらいが目安)。
を満たしていれば、先行有利な条件のコースで狙うべきだ。


今週、それにあてはまりそうなのを挙げてみよう。


1/6 中山 11レース
アウトクラトール
これは前走、尾張S(OPの芝1200)で2番手からレースをした。12頭立ての10着と一見大敗。が、実は0.8秒しか負けていない。
元々がダートで勝ち上がってきた馬で芝では馬券にすらなったことがなかった。
最近の敗因は明らかに脚質。ダートで勝っていた時には逃げ、番手で押し切っていたが、ずっと前に行けていなかった。しかも前にさえつけられれば好走していた(去年4月の中山での春雷Sは3番手から0.2秒差の6着)。
今回、何が何でも行きたい馬がエクセルシオールしかいない。このメンバーなら番手からの競馬ができるのではないだろうか。
ただし、前走は前半が35.6秒と非常にスローだったので先行できたという見方もできるので過信は禁物だ。


1/6 京都 8レース
アドマイヤカーリン
これは間違いなく人気しますよ。しかし、それを考慮しても頭で買うべし!
前走は前の3頭が集団で大逃げのような形。それを実質逃げる形で追走した。3角から自力で動いて捕まえに行って、最後は追込馬に少し差されたが、間違いなく一番強い競馬をした。
今回はバンザイの逃げがほぼ確定的で、その番手につけられたら勝ち負けは間違いない。スタートのいい馬なので信頼度は非常に高い。


1/6 京都 11レース シンザン記念
アグネスキズナ
エーシントップ
2頭挙げておく。
アグネスキズナは中京の新馬を2番手から0.7秒差ちぎった。ただし、このレースに限っていえば、3着4着の馬も3番手から残っていて、しかも次走で凡走している。過信は禁物かもしれない。
エーシントップはご存知、中京2歳S勝ち馬。これを逃げて勝ってきて、次走の京王杯2歳Sも番手から押し切り。前走は朝日杯で、出入りの激しい競馬になり、ちぐはぐなレースをしてしまったと浜中騎手も反省していた模様。実績的にもこっちの方が優位だろう。ただし、間違いなく人気はする。


最終的には枠順もあるし、基本的に上位人気していなければデキなどに不安があると思われるが、頭の片隅においといてもいいのではないだろうか。