全国の受験生よ、21世紀は原子力の時代だ

そろそろ大学入試のシーズンですね。そこで、もしあなたが18歳の高校3年生(理系)だったら、どんな大学・学部を受けますか?
自分なら100%原子力を目指します。


まず、原子力産業は今、研究者の離散が激しいらしい。もっともこれは四流週刊誌のようなところがソースだったりするので、信憑性は薄いが、多少なりとも不人気産業ではあるだろう。
信頼性の高い筋からの情報だと、東電の原子力部門の研究者は本当に退職率が高いらしい。そりゃそうだろう。親が東電社員というだけで学校でイジメに遭うそうだ。それが東電の原子力研究者ともなれば人殺し扱いすらされかねない。普通の神経してたら辞めるよな。つか、それで自殺する研究者とか出てきたら人殺し扱いしてきた周りの連中こそ真の人殺しだよな。
そういうわけで、色んな意味で競争率が低い。


しかし、競争率が低くても需要がなければ意味がないだろう。
ところが、21世紀の前半の日本は間違いなく原子力産業を必要とします。
原発反対派の方も最後まで聞いてほしい。
これからの50年近く、日本は必ず原子力の研究者が必要です。
原発を推進した場合、より安全な原発の開発などで研究者が必要になるのは自明です。
が、仮に国内の全原発廃炉にするとしても、やはり原子力の研究者が必要です。


ここで質問です。「大阪城を建てたのは誰でしょうか?」
豊臣秀吉に決まってるやんけ」
「ブー。大工さんでした」
小学生の会話でした。
が、多分、今、大多数の原発反対派の方に質問したら同レベルの回答が返ってくると思います。
原発を解体するのは誰ですか?」
「かわいそうな日雇い労働者だろ」

大阪城の場合、実際に作業をしたのは大工さんかもしれませんが、彼らは指示通りに働いただけです。豊臣秀吉が「大阪城作るだがや」と命令し、それを受けて築城の名人(一説には黒田官兵衛だと言われています)が設計をし、全国の大名に奉行させたわけです。

原発廃炉にする場合も同じです。
内閣が廃炉を命じ、研究者が廃炉までの工程を計画し、原子力関連の会社が請け負って、人足たちが作業をすることになるでしょう。
ゲームのように「はい、原発サヨナラ〜」で瞬時に消え去ることはありません。何十年もかけて原子炉を停止し、安全に解体していかなければならないのです。当然、専門知識が必要ですし、一刻も早く解体するためには、原子力技術を進歩させなければなりません(もちろん現状の技術でも時間をかければ解体可能でしょうが)。


だから、21世紀の前半の日本は必ず原子力の研究者を必要とするのです。原発を推進しようが、全部廃炉にしようが。
今の世論だと、原発もいらないし、研究者もいらないような風潮があり、これは非常にまずいことではないでしょうかね? まあ、実際に廃炉になって解体の計画が始まったところで愚民どもは気付くんではないでしょうか(当然、その時は手遅れですが)。
ついでながら、ちょっとした小金があれば、原子力関連企業(特に解体に関連する企業)の株を買っておけば間違いなく儲かるでしょうね。何年かかるか分かりませんが。「死の商人」じゃないですが、推進しても古い原子炉は解体しなきゃならないし、廃止なら当然解体ですから。100%仕事にありつける産業ですよ。