出馬表、ちょっと変更してみました

ずっと懸念事項だったことを変更してみました。
何かというと、騎手起用について。
たいていの方は「騎手と厩舎」の関係について気にされているのではないだろうか。しかし、もう一つ重要なファクターがある。
馬主。
この間、G1を勝った某トップトレーナーは「騎手の起用は基本的にはオーナーの言う通り」と言っているが、他の厩舎でも当然、馬主の意向は強い。というより、競走馬はそもそも調教師のものでも騎手のものでも、ましてやファンのものでもない。馬主のものだ。
だから馬主の発言権が最も強いのは当たり前。
ほとんどの場合は、騎手を決めるのは次のどちらかではなかろうか。
1.馬主が調教師に起用する騎手を伝えるあるいは相談する。(大魔神佐々木氏はよく「友道先生と相談して決めたい」とコラムで書いている。)
2.調教師が馬主の了解を得て起用する騎手を決める。
いずれにせよ、馬主の意見か同意が存在している。これを無視して騎手起用で馬券を考えるわけにはいくまい。
だが、必ずしも馬主が起用する騎手を決めるわけでもないのは、2つ目のパターンを考えたら分かるだろう。何百頭も所有していたらいちいち全部の騎手を決めるのも面倒だろう。そういう時はおまかせ起用となる。この場合、騎手を決めるのは厩舎サイド(調教師か番頭格の助手)となる。(というか、そのあたりがエージェントに相談するんだろうが。)
それゆえに、「騎手=厩舎=馬主」のトリオでの起用指数をみていく必要があるのではないかと考えるのだ。


例として、いつも提言している「北村宏=藤沢」コンビについて、拡張してみてみよう。
このコンビが何でもかんでも買えるわけではない。それは馬券を買っていけば分かるだろうが、実は、馬主によってかなりの差がある。
先日、天皇賞を制した山本英俊氏の場合、その賞金もあるが、それにしても2年間で31,047万円稼ぎ、40回の起用があるので1走あたりの収得賞金額は776万円となる。これはかなり高い。
他に、レッドスパーダなどでの起用が多くみられる東京HRの場合は、26回起用で1走あたり730万円、バウンスシャッセなどでの起用のキャロットFの場合は、19回起用で1走あたり613万円。この辺りは見たら買いのトリオだ。
逆に、多田信尊氏の場合、7回の起用で1走あたり132万円。これは正直、平場戦でも買うのはためらわれる。
参考までに、他に買える「北村=藤沢」関連馬主を挙げておくと、里見治氏、社台RHだろう。この辺りは起用回数も多く、そこそこ稼いでいる。また、少々回数は少ないが、サンデーR、大樹ファームも稼いでいる。


このトリオによる起用指数の馬券への利用方法としては、
・ある程度の起用回数があり、
・1走あたりの収得賞金額(起用指数)が高い
ことが買い条件だ。
具体的には、起用回数は2年間で10回ぐらいが最低ラインではないかとみている。(これは5回ぐらいでもそこそこの精度になりそうなので今後見極めていきたい)
起用指数は、平場で200、特別戦で250、重賞で300ぐらいあれば買いではないかと見ている。(これも追々見極めていきたい)
もちろん、騎手のランクがAランクであれば理想だが、BランクやCランクでも穴を開ける騎手を見つけることができる可能性があり、しばらく様子を見ていきたい。
例としては、先週日曜の京都2Rで勝った「鮫島良=昆=ヒルノ」のトリオの起用指数が249あった。単勝4,210円、複勝2,630円の場外ホームランがかっ飛ばせたはずだ。


ちなみに、今もっとも注目のトリオは「ムーア=手塚=馬場幸夫氏」。代表的な起用がアジアエクスプレス
この2年間で4回しか起用がないが、全て1着。
内訳は、アジアエクスプレスオキザリス賞、朝日杯。そして先週土曜の東京の未勝利(オホーツク)と新馬(アジアンテースト)。共通点は全部マル外。多分、これは見たら全力買いだろうが、難点は配当がめちゃ安なこと(笑い)。
おそらく、チャンピオンCには馬場氏の持ち馬が2頭(アジアエクスプレスベストウォーリア)が出走し、どちらも前走戸崎騎手なので、厩舎関係からアジアエクスプレスの方がムーア騎手になるだろうが、それなりのオッズをつけることが予想され、注目している。