土曜日の勝負予想

札幌7R

ダート2400m戦は特殊なコースなので、前走を始めとする過去の実績から考えるのが有効だ。
札幌ダ2400の500万平場に限定すると、函館ダ2400で好走してきた馬が強い。個人的には結構意外だ。
なぜかというと、一般的に安直に考えられている「函館と札幌はコースが似ている」というのが全くのデタラメだからだ。
函館と札幌のコースの特徴を説明しよう。

函館の芝コースは、
・洋芝
・小回り(コーナー半径は平均約145m)
・直線が短い(Aコースで275m)
・坂がきつい(向こう正面から3角にかけて4mの上り)
函館のダートコースは、
・小回り(コーナー半径は平均約120m)
・直線が短い(328m)
・坂がきつい(向こう正面から3角にかけて3mの上り)
札幌の芝コースは、
・洋芝
・大回り(コーナー半径は約168m)
・直線が短い(266m)
・全くの平坦
札幌のダートコースは、
・大回り(コーナー半径は約144m)
・直線が短い(241m)
・全くの平坦

大さっぱにこんな感じだ。共通点は、芝コースで洋芝を使っていることと直線が短いことぐらいしかない。
函館コースの坂がどれぐらいきついかというと、日本で他に4m以上上り下りするコースが中山コースしかないといえば分かるだろう。もちろん、他に東京のように何回も坂を上り下りするコースがあって、一概に4m上るからタフだともいえないが、少なくとも、全く坂がない札幌と全然違うということは分かるだろう。
また、コーナー半径もよく誤解されているが、札幌はかなり緩い大回りコースだ。日本の他のコースは複合コーナーが多いので、単純比較は難しいが、東京芝の4コーナー出口が157m、中山芝内回りの3コーナー入口が188m、京都芝内回りの3コーナー入口が180m、阪神芝外回りの4コーナー出口が155mで、だいたいこの辺りのコーナーとの比較になるレベルで、他のローカルコースとは一線を画している。
こういった特徴から、函館ではバテ合いになるタフなレース、札幌は上がり重視のスピード持久力勝負のレースという傾向が生まれる。函館で上がりの脚を発揮しきれなかったり、ややスタミナが不足していた馬が札幌で激変することもある。
ところが、ダート2400mだけは別のようだ。思うに、元々ダートの2000m以上のレースは、どこの競馬場であれ、最後は単なるバテ合いになる。とにかくスタミナが問われる。だからこそ函館ダ2400m好走馬なのだろう。何せローテーションは一番理想的だ。他に東京2100mや阪神2000mのような2000m超のダートコースに実績があれば問題ない。
そこでこのレースで狙いたいのは、
1 ヘルツフロイント(柴山)
前走は福島1700mでやや距離不足。それでも3着に来ているように、現級では能力上位。2000m以上のレースでの安定感は抜群だ。
他に10番デルマコテツも前走が今回のメンバーでは唯一の函館2400m好走馬で注目だが、JRA未勝利であるように本質的に能力が足りないので、また複勝圏内が精一杯じゃなかろうか。ヒモ穴としては面白い。

小倉10R 筑紫特別

このレースは、この数年、中京1200か中京1400好走からのステップに好走例が多い。真っ先に上がるのが、9番サトノネネと14番メイショウキリサメだが、なぜか2頭とも人気がない。これはおいしすぎる。
どっちでもいいと思う。
サトノネネは、やはり川田騎手というのが買い要素。降級馬や3歳馬に交じってあまり人気がないんだろうが、前走もそうだが、もう少し評価されていいと思う。ただし、1勝しかしていないので、勝ち切るまでは確かに不安がある。
メイショウキリサメは、芝1200では4回走って3回馬券になっている。あっさり勝っても不思議はない。騎手と枠順が多少不安ではあるが、もっと人気していい1頭だと思う。

新潟11R 越後S

このレースは、近2年1000万からの連勝が続いているように、降級馬よりは近走の成績を重視したい。ダート1200での好走馬が基本だが、ローテーションがいい阪神1400の安芸S好走馬もいい。
内から順に挙げると、
8 ペイシャモンシェリ(岩田)
9 マキャヴィティ(北村宏)
10 テイクファイア(国分恭)
14 アースゼウス(Mデムーロ
15 ミリオンヴォルツ(田辺)
辺りか。中でも有望なのは、アースゼウス。この2年の傾向である前走1000万条件のダート1200勝ち馬であり、それが同じ新潟コースであり、新潟ダ1200が2−2−1−0という得意コースであり、逃げ馬である。怖いのは、他の馬に競られた時ぐらいで、それもたびたび前半3Fで33秒台をマークしているように、おそらく一番速いと思われるのと、外枠を引いているのでかぶされることはないので、かなり条件は恵まれている。