日曜の重賞予想

レパードS

過去4回からの傾向だが、ジャパンダートダービーからのステップが最も有力。

2011年
ボレアス(JDD2着→レパード1着)
タガノロックオン(3着→4着)
2012年
ホッコータルマエ(5着→1着)
フリートストリート(9着→8着)
2013年
ケイアイレオーネ(3着→3着)
2014年
ランウェイワルツ(5着→3着)
ノースショアビーチ(4着→6着)

JDDで掲示板に載っていれば馬券になる可能性はかなり高い。


この時期の3歳ダート重賞としては、もう1つユニコーンSからのステップがあるが、これはまだあまり数がないのでよく分からない。
2011年
出走なし
2012年
メイスンキャプテン(8着→9着)
2013年
出走なし
2014年
アジアエクスプレス(12着→1着)
レッドアルヴィス(1着→4着)
タガノエッヴィーバ(8着→12着)
実質、去年のレッドアルヴィスぐらいしかサンプルがなく、これも凡走かというとそうは言い切れない着順。


あとは、福島1700m、中京1800mの古馬1000万で勝ってきた馬が馬券になっている。
ここのポイントは、2点。
まず、古馬1000万を勝っていることだ。2着ではダメ。要するに、このレパードSが1600万以上のレベルのレースだということ。決して1000万レベルのレースではない。1頭だけ500万を勝って連対した馬もいるが、これは例外と考えた方がいい(その観点から去年のレパードSは他の3年よりもレベルが低いと思われる)。
これは、先のJDDやユニコーンSにもつながることで、どちらも大きく着順が変わっていないことから、それぞれ古馬1600万レベルのレースだと考えられる。そして、そこへつながるJRAのOP特別が古馬1000万レベルであり、南関の東京ダービーが500万〜1000万レベルのレースだということも。
2点目は、福島1700mと中京1800mのステップぐらいしか好走例がないことだ。2011年にタカオノボルが新潟1800の1000万特別から2着にきたが、この時は、レパードSが8/21に施行されていて、今とはローテーションが異なる。今のローテだと新潟1800を勝って、となると連闘しかないので、これはまずあり得ない。そこまで数が多くないので、今後出てくるかもしれないが、1つ前の開催の東京、阪神古馬1000万からのステップは馬券にならないと考えた方がいい。多分、単純にレース間隔の問題なんだろう。そこらへんにユニコーンSからのステップを考えるヒントがあるとも思われる。


そこで残った馬が、
1 ゴールデンバローズ(石橋)ユニコーンS4着
3 ラッキープリンス(今野)JDD3着
7 ライドオンウインド(Mデムーロ)JDD5着
9 クロスクリーガー(岩田)JDD2着
11 ノボバカラ(北村宏)ユニコーンS2着
一応、次点として、1000万レベルを勝ってるのが、
8 カラパナビーチ(北村友)阪神1800
13 タマノブリュネット(田辺)川崎1600のA2B1交流
ステップの他に、先行馬が強いことと、内枠がいまいちな傾向がある(新潟のダート自体がそういう傾向)ので、そこも考慮すると、
7 ライドオンウインド
9 クロスクリーガー
11 ノボバカラ
辺りが馬券候補。どれも騎手はよく、悩むところだが、オッズ的にいちばん妙味があるのはノボバカラ。2回続けてノンコノユメに負けていて、およその力関係を計れるが、1600で0.4秒と0.7秒の着差。JDDでのクロスクリーガー(0.5秒)とそう差はなく、大井外回りは、川崎などとは違って、そこまで大きく着差のつくコースでもないので、ほぼ同等のレベルではないかと考えていい。
また、JDDの3頭は、やはり2着のクロスクリーガーと3着のラッキープリンスで1秒近く差があり、さらに1秒離れてライドオンウインド。これは枠順や展開や騎手の差で埋められるものではないので、この3頭から買うのであればクロスクリーガー。だとすれば、ノボバカラに賭けてみるのがいいかも。

小倉記念

こちらは様々なステップがある。
春天 1
安田記念 1
目黒記念 1
日経新春杯 1
七夕賞 2
新潟大賞典 1
マーメイドS 1
北九州記念(1800時代) 1
1600万特別 1
共通するのは、重賞からのステップが圧倒的に有利だということで、OP特別は論外。一般的に思われているよりはレベルの高いレースだと思う。
安田記念からというのは、ドリームジャーニーで10着からのステップ。ここまでに朝日杯1着のほか、神戸新聞杯1着、弥生賞東スポ杯3着、ダービー・菊花賞5着、皐月賞8着の実績があった。その時点での成績からも、その後の成績からも、明らかに安田記念が適性外の距離を走っていたと考えられる。逆に、能力が抜けていれば、どんなステップだろうがここは適性があれば勝てるともいえる。
それを除くと、実は、2000m以上の長距離からのステップが主力ということになる。まあ、2000m重賞路線はかなり整備されていて、そもそも2000mしか走ってないという馬も多いのではあるが(笑い)
ただ、例えば、エプソムCだとか中京記念だとかからのステップもありうるし、今年も混じっているが、来たことがないのは事実。


ということで、候補となるのが、
1 パッションダンス(藤岡兄)新潟大賞典7着(0.4秒)
3 ウインプリメーラ(和田)マーメイドS4着
7 ゲシュタルト(川須)七夕賞9着(0.6秒)
10 クランモンタナ(浜中)※七夕賞14着
12 マデイラ(酒井)※福島テレビOP8着
13 メイショウナルト(秋山)七夕賞4着
15 アズマシャトル(松若)※1600万4着
17 ゼンノルジェロ(熊沢)七夕賞8着(0.5秒)
※の3頭は、前走自体は見どころはないが、2走前、3走前に注目。
クランモンタナ 鳴尾記念7着(0.8秒)←新潟大賞典9着(0.5秒)しかも、負け続きなので斤量はさらに減。
マデイラ 七夕賞3着(この時と同じ52キロに戻る)
アズマシャトル 鳴尾記念3着(0.4秒)←新潟大賞典12着(0.6秒)
こうしてみると、キーとなるレースが、
新潟大賞典
鳴尾記念
七夕賞
の3つになりそうだ。これらをもう一度整理しておくと、

新潟大賞典
7着 パッションダンス(0.4秒)丸山56キロ→藤岡兄56キロ
9着 クランモンタナ(0.5秒)丸田55キロ→浜中54キロ
12着 アズマシャトル(0.6秒)鮫島良56キロ→松若56キロ

鳴尾記念
3着 アズマシャトル(0.4秒)和田56キロ→松若56キロ
7着 クランモンタナ(0.8秒)ルメール56キロ→浜中54キロ
9着 メイショウナルト(1.4秒)幸56キロ→秋山57キロ

七夕賞
3着 マデイラ(0.3秒)大野52キロ→酒井52キロ
4着 メイショウナルト(0.3秒)津村57キロ→秋山57キロ
8着 ゼンノルジェロ(0.5秒)熊沢53キロ→熊沢53キロ
9着 ゲシュタルト(0.6秒)吉田豊53キロ→川須53キロ
14着 クランモンタナ(1.3秒)田中勝55キロ→浜中54キロ

ハンデ戦の定石として、別定戦で負けた馬の減量による巻き返しというのがある。
七夕賞は直近のハンデ重賞なので、そこから斤量はほぼ変わらない。
鳴尾記念が別定なので、3頭の序列は変わりそうだ(というより、メイショウナルトが小倉を得意としていることを考えても、小倉で求められる適性と逆だったと思われる)。
新潟大賞典は過去にも何頭も巻き返している有力ステップで、ハンデが大きく変わることも1つの要因だと思われる。
正直なところ、この3レースに出走した馬たちは、ほとんど差がないと思う。あとは、ハンデと枠順と展開(そしてそれを生み出す騎手)。
どうみても一番有力なのは、クランモンタナ。だって、斤量が減って、浜中に乗り替わる。言っちゃ悪いが、他の騎手は二流、三流ばかり。唯一、トップジョッキーに乗り替わる(といっても、2走前の鳴尾記念もトップジョッキーだが)。社台が勝負にきているのが分かる。以前に浜中が乗った時には先行していて、前からも後ろからもレースはできる。
あとはパッションダンス。枠がよく、安定した先行力があり、小倉も小倉大賞典5着と不安はない。友道厩舎の藤岡兄起用は好成績なので起用としても悪くない。