買える騎手、買えない騎手

暇にまかせて、この12か月間(今年1月からではない)上位騎手の単勝回収率を調べてみた。
理論的には、75〜80円くらいに落ち着くはずなので、このあたりだと水準レベル、期待値的には安心して買っていいレベルだと思う。これが90円を超えると「オッ」となるし、100円を超えればベタ買いできる計算となる。逆に60円台となると少し効率が悪いし、50円台以下は論外だ。


上位10位くらいまででは、
浜中 90円
デムーロ 92円
北村宏 91円
の3人が目立つ。感覚的にもこの3人は5番人気ぐらいのちょっとした穴馬を勝たせることが多い気がする(単勝何十倍の大穴ではない)。


特筆ものは、
松山 98円
横山典 122円
小牧 106円
藤岡兄 134円
柴田善 109円
松田 126円
古川 158円
上位ではこのあたり。
特に、横山典、小牧の両ベテランは、勝率も1割以上あり、高確率で高回収を見込めるお宝ジョッキーだ。
たぶん、たまにポツン最後方とかやっちゃうからファンに信用されてないんやろうが、本当の穴党なら狙い続けるべき騎手の1人だろう。
松山、藤岡兄、柴田善も8%ぐらいの勝率があり、12回乗ったら1回は勝つ計算なので、土日2日間ベタ買いしてりゃ回収できる計算だ。
勝率が多少落ちるが、松田、古川のいぶし銀は穴党には有名なところだろう。松田君はクイーンSの記憶も新しいところ。
ここら辺はぜひ積極的に狙いたいところだ。


逆に、買わない方がいい騎手を挙げてみる。実名で申し訳ないが、事実だからしょうがない。決してヘタクソと言っているわけではない。「穴騎手」と言われて過剰人気しているだけだ。
岩田 66円
柴山 57円
内田 63円
勝浦 66円
三浦 61円
和田 54円
田中勝 53円
江田 67円
大野 40円
石川 46円
さすがに、勝率が高いので、岩田は買うことが多いが、その他は最近買うことが少ない。言われてみると納得の結果だ。
これらの騎手の傾向としては、大きく2パターン。
1つ目は、人気でしか来ない騎手だ。
岩田もそうだが、柴山、内田、勝浦、三浦あたりはそれなりに勝率もいいのに回収率が低いというのはそういうことだ。この手の騎手は、きっちり狙いを定めればまだ勝てる。
困るのはもう1パターン。たまに大穴をもってくるが、普段は全然ダメな騎手。
典型は、江田、大野といったいわゆる「穴騎手」として知られている2人。「穴のエダテル」といえば競馬ファンはたいがい知ってるし、大野君は去年のスプリンターズSなどの結果をもってして、この低回収率だ。要は、普段から人気馬に乗っていない。ほとんどが勝負にならないような馬に乗っているので、必然的に率が下がる。が、たまに何かの拍子でヒョッと穴馬で勝ったりするのでものすごく印象が強いのだろう。
この手の騎手は非常に難しい。買いどころが読みづらいのだ。だから仕留めると一層充実感が湧くのだろう。
個人的には、買わないようにしている。なぜかというと、長期的に見ると絶対にマイナス要因でしかないからだ。
収支とかはどうでもいい。たまの充実感を味わいたいというマゾヒスティックな方は止めない。
今売り出し中の石川君も同傾向がみられる。去年の暮れあたりはまだ知られてなかったが、もう新聞や雑誌でさんざん書かれてみんな知ってしまってるから旨味も何にもない。彼は勝率とかをみてもまだまだこれからの騎手だと思う。
ただし、フォローすると、エダテルは、実は1番人気での回収率が142円とめちゃくちゃ高くて、勝てる馬はきっちりもってくる上手い騎手だと思う。これは最近に限ったことではなく、以前からそういう傾向があり、個人的には「穴騎手」なんかではなく「ド本命騎手」だと思っている。


まあ、回収率なんてのは、結局、オッズが左右することなので、刻々と変化していくので、1年後には全く別の結果になっているかもしれないので、その辺りはご容赦のほど。