日曜の予想

土曜日は狙い馬なし。
日曜も1鞍のみ。夏競馬ですなあ。

小倉8R 500万 4 クラシックリディア(浜中)

函館ではさっぱりアカンかった浜中も地元小倉なら。ましてや同じエージェントのルメールデムーロも不在。
ノーザン生産のキャロット所有馬で石坂厩舎。そら鉄板よ。

日曜の予想

中京9R 渥美特別 2 サンデーウィザード(ルメール

他にもトーセンバジルなど手強いところはいますが、1回使った分の差で勝ち切れるんじゃないでしょうか。

中京10R 香嵐渓特別 7 アナザーバージョン(ルメール

説明不要。人気しそうなのがどうか。

函館11R 函館2歳S 6 モンドキャンノ(戸崎)

この馬の新馬戦がハイレベル。2着から4着までが全て勝ち上がって同じく函館2歳Sに出走してきます。2着とは0.2秒、3着とは0.5秒差、4着とは0.6秒差。ちょっと現時点での力が違います。人気でも仕方なし。

枠順についての考察

これは半分個人的な覚書も兼ねています。
騎手のコメントにもたびたび「枠順に恵まれた」「敗因は枠順」と枠順が登場します。
アンカツに言わせると、単に枠の内外だけではなく、並びも重要だということですが、そこはなかなか一般化(数値化)しづらいところでもありますので、単純に枠の内外だけで考えてみます。
考え方として、コーナーの数で内外の有利不利は違うと思います。コーナーの数が増えるほど、外枠はロスする距離が増える可能性が高くなります。そこで、コーナーの数ごとにグループ化してみました。
また、芝とダートとでは経験的にダートの方が外が出ているような気がします。内側の砂が深いとかいった理由があるかもしれませんが、理由は考えずに単純に数値だけ出してみましょう。
データは全て2015年の1年分です。

1ターン・芝  1〜11番有利

平均勝率6.7%。平均3着率20.2%。
勝率ベースだと、1〜4、6、9、11が平均以上。3着率ベースだと、1〜6、8、11が平均以上。
5番、7番、8番、10番の勝率は平均以下とはいえ、6.5%か6.6%とほぼ平均レベル。そう考えると、1〜11番までが有利と考えてよさそうです。

1.5ターン・芝  1〜9番有利

ここに含まれるコースは、札幌芝1500、東京芝1800、2000、中山芝1600、中京芝1600のみです。
平均勝率7.1%。平均3着率21.2%。
勝率ベースだと、1、2、4〜7、9、10、15、16が平均以上。3着率ベースだと、1、2、4〜7、9、16が平均以上。
3番8番の成績が悪いのは理由は分かりませんが、概ね9番より内が有利といえるでしょう。

2ターン・芝  1〜8番有利

平均勝率7.3%。平均3着率21.8%。
勝率ベースだと、1、2、4、6、11が平均以上。3着率ベースだと、1〜8、12が平均以上。
勝率ベースで見えてくるのは、偶数番が有利ということ。後入れがいいということでしょう。ただ、これだけだと法則的なものは見えてきません。3着率ベースで全て平均値以上の8番より内が有利という結論でいいでしょう。

3ターン・芝  1〜3番有利

サンプル数が最大48と少ないのもありますので、2013〜2015年の3年分を見てみますと、
平均勝率7.4%。平均3着率22.3%。
勝率ベースだと、1〜3、5、10が平均以上。3着率ベースだと、1〜7、10が平均以上。
注目点は、1〜3番の勝率の高さで、順に11.2%、13.2%、11.1%です。次に高い10番が8.8%、5番が7.6%ということを考えたら異常です。
そこも踏まえての結論としては、10番がいい理由は分かりませんが、単純化すれば1〜3番がベスト、1〜7番なら許容範囲というところでしょうか。厳密に単勝ということに特化して考えたら、他とは勝率が圧倒的に高い1〜3番でいいでしょう。この条件はレース数も少なく1000万以上のレースもかなり限られているので、たまたま買える条件に出くわしたら買うぐらいのつもりでいいんじゃないでしょうか。

1ターン・ダート  4〜11番有利

平均勝率6.6%。平均3着率19.9%。全条件で最も出走頭数の多い条件です。
勝率ベースだと、2、4、6〜11、15、16が平均以上。3着率ベースだと、4、6〜8、12、14、16が平均以上。
ダートはどの条件でも当てはまることですが、内枠があまりよくない。理由はいろいろ考えられます。単純に内側の砂が深い、よく走る場所なので砂の粒子が細かい、砂をかぶって馬が嫌がる、スタートで外からかぶされてポジションが悪くなる、それを避けるためにスタートから出していって最後に脚がなくなるなど。ただ、それはどうでもいいと思います。事実、内枠がよくない。そういうことです。
2番は勝率では健闘していますが、6.7%と少し上回っている程度で、3着率19.0%という数字を考えるとやはりあまりよくない。逆に9〜11番は3着率が19.6%、19.5%、19.7%と少し平均を下回っている程度。それを考慮すると、4〜11番が有利といえるでしょう。

2ターン・ダート  4〜12番有利

平均勝率7.1%。平均3着率21.3%
勝率ベースだと、1、6、8〜13が平均以上。3着率ベースだと、1、4〜6、9〜12、16が平均以上。
内すぎず、外すぎず、というのがいいように思えます。1番だけはいいのですが、3番まではあまりよくない。4〜12番が有利ということでいいでしょう。

3ターン・ダート  4〜10番有利

芝同様にサンプル数が少ないため、3年分を見てみました。
平均勝率7.7%。平均3着率23.2%。
勝率ベースだと、3〜6、8〜10が平均以上。3着率ベースだと、4〜6、8〜10、13が平均以上。
やはり、内すぎず、外すぎず。7番が悪い理由は分かりませんが、4〜10番が有利ということでいいと思います。

まとめ

芝は、予想どおりコーナーが増えるほどより内枠有利の傾向が見てとれます。一方、ダートではあまりコーナー数の影響が見られず、むしろ1ターンと2ターンでは逆転現象すら起きています。微差でもありますので、ここはダート1ターンも2ターンも12番までOKとしてしまっていいかもしれません。
下に一覧表をまとめておきましょう。

左から芝、ダートの有利な馬番。
1ターン  1〜11  4〜12
1.5ターン  1〜9
2ターン  1〜8  4〜12
3ターン  1〜3  4〜10

土曜の予想

中京9R 中京2歳S 4 サトノクロノス(川田)

中京2歳Sは例年未勝利馬も出走してくるレベルの低いレース。過去4年しか実施されてませんが、勝ち馬はほとんど新馬勝ちの馬で、未勝利馬は当然のことながら、未勝利勝ちの馬も割引。
4頭の新馬勝ち馬が出てきましたが、騎手、厩舎、馬主などを考慮してこの馬を選択しました。

中京11R 桶狭間S 8 サウススターマン(川田)

私の単勝の基本的な考え方としては、
・直近に同級以上のレースで好走
・レース間隔が開きすぎていないこと
・先行脚質(コースによっては差し馬も可)
・騎手、厩舎、馬主の勝率
・枠順
この辺りを考慮します。
まだ微調整しているところもありますが、やはり勝ち切るためには、能力だけではなく、適正なローテーション、恵まれた環境、それに道中スムーズに運べることが大事です。
それを考えると、この馬が一番適しているという判断です。

中京12R 4 ロワアブソリュー(デムーロ

前走の敗因はやや間隔が開いていたことと相手が強すぎたこと。さすがに上級条件で好走していた降級馬は強かったです。そろそろ勝負になりそうな降級馬もいなくなってきて、次は軽量3歳馬の出番。1頭怖いのがルメール騎乗のイレイションですが、15番という枠を考えると現時点ではやや不利ではなかろうかと考えましたが、外枠が出るならこっちに変える手もあります。

暗黒時代入口に思う

久しぶりに阪神の話題をしてみたい。
ちょうど選手の世代交代の時期にあたり、金本監督はじめコーチ陣も苦労しているのはよく分かる。また、金本監督の言う通り、ほぼベストメンバーを組んでいるようにも思える。はっきり言えば、あの戦力なら最下位でも当然である。その責任は現在の監督やコーチにはあまりない。ほとんどは若手を育ててこなかったフロントとこの数年間の監督やコーチにあると思う。
プロ野球に限らず、一般企業でも同様だが、人材というのはそう簡単には育たない。何度も何度も失敗するのを、上司の指導や本人の経験をもとにして徐々に成長していくものだ。時間もかかれば育成に必要なお金もかかる。そこを惜しむと一時は好成績を収めることができるが、数年後にはダメになり、極端な場合、倒産あるいは買収という事態になる。それを防ぐために、ヘッドハンティングにより即戦力を補充し続ける企業もある。それも一つの戦略だとは思うが、そのやり方で企業を維持していくためには、戦力となる社員をコントロールする首脳陣にブレない経営方針があり、その枠内に新規戦力を当てはめていく必要がある。
ここで阪神球団を見てみよう。2002年に監督が星野氏に代わり、この時に「血の入れかえ」と称して大リストラが行われた。外様コーチの招聘、トレードやFAによる他球団の選手の獲得。この時に阪神へやってきたのが金本現監督であり、片岡現打撃コーチである。スカウトも代えたことで、かつてはダメ外人の展示市だった阪神にも活躍するような外人が入ってきた。そして、2003年のリーグ優勝へとつながった。
この星野監督時代、それに続く岡田監督時代は、阪神は強かった。それは、先に述べた一時的な好成績でもあったが、両監督の方針にブレが少なかったことにもよる。外からの補充だけでなく、赤星、藤本(この両者は前任の野村監督によるところも大きいが)、鳥谷など自前の選手の育成にも成功した。
ところが、ここでその流れが止まってしまう。フロントはメジャー帰りの日本人選手獲得に躍起となり、足りないところは外国人で補うことに味をしめてしまった。監督はフロントの言いなりで自分の方針もなく、コーチは保身のために責任転嫁を続けた。そして、そのツケが今、噴出しているのである。


まず、フロントには、ぜひ育成の必要性を認識してもらいたい。ここは、指導力に定評のある掛布氏を2軍監督に配して一定の成果が現れつつあるが、守備や投手についても今後は指導力を強化してもらいたい。
1軍で戦う金本監督やコーチには、マスコミやファンの罵声に負けず、自らの信念を貫いてほしい。現役時代、鉄人と呼ばれた金本監督ならできるはずだ。
そして、ファンは目先の成績にはしばらく目をつぶって、2年先、3年先の喜びを待ってほしい。経験も少ない若手にいきなり結果を求めるのは無理な話だ。若手も必死になって練習して試合での経験を重ねていけば必ず成果が出てくるはずだ。
とは言え、最近の応援には生ぬるさを感じる。不振の鳥谷には「気合を入れろ鳥谷」、ふがいないプレーを続けてもあきらめるなと六甲おろしで発奮させようとする。
成長を見守るというのは、優しくし続けることではない。時には厳しさも必要だ。甘やかし続けた子供は甘ったれたできそこないにしかならない。厳しく躾もしなければならない。かつて、掛布2軍監督の現役最晩年や新庄のやる気のないプレーが続いた時など、応援ボイコットもあった。全力でプレーして、力が足りないのならば仕方ない。これはもっと頑張れとエールを送るべきだが、明らかな怠慢プレーによるミスや万全の状態でないのに出てきて結果が出せないようなのは叱咤すべきである。
具体的には、気の抜けたようなエラーや連係プレーのミスを続ける野手陣、明らかにどこか身体的不調を抱えているとしか思えない鳥谷(選球眼が極端に悪くなっているし、守備の足も動いていないし、判断力も鈍っている)なんかは温かい声援はいらない。もっと練習して来いとか、いっぺん休んでこいとか、そういう野次を飛ばしてやっても構わないと思うのだ。一生懸命やっての三振やエラーは構わない。しかし、最近のプレーには明らかに気の緩みからとしか思えないミスが多い。こういうのは若手だろうがベテランだろうが、プロである以上はやってはいけない。こんな草野球みたいなプレーに応援など必要ないのだ。
選手もファンもこのまま惰性で続けてたら、また暗黒時代に入ってしまうぞと心配している。

土曜の予想

中京11R 4 ヴォルシェーブ(福永)
統計的には、出走間隔と着順との相関関係はかなり薄いと出てきたけど、さすがに今回は1年以上ぶりで少し不安はありますが、オッズがつくのであえて狙ってみるのも手と考えました。
ちなみに、出走間隔と着順との関係ですが、たしかに、中1週〜中3週のローテは、他のローテに比べると勝率が少し高い。ただ、間隔が開けば開くほど勝てないかというとそうでもない。そういう意味で相関関係が薄いのだと思います。
もちろん、G1ともなると、ある程度間隔が詰まっていないと厳しいですが。

過去の函館・上位騎手成績

気になったので調べてみた。20鞍以上(スポット参戦は除外できる)での勝率上位5傑。数値は勝率。カッコ内は(勝ち数/騎乗数)。

2015年

岩田 23.5%(23/98)
四位 19.6%(11/56)
武豊 15.2%(5/33)
荻野琢 11.5%(3/26)
吉田隼 10.8%(10/93)

2014年

四位 18.2%(8/44)
三浦 16.9%(12/71)
柴山 16.7%(12/72)
秋山 14.8%(8/54)
岩田 13.4%(11/82)

2013年

田中勝 23.8%(5/21)
北村宏 18.2%(6/33)
岩田 15.4%(20/130)
四位 14.9%(14/94)
藤田伸 12.9%(13/101)

2012年(この年以降、8週→6週に開催期間短縮)

秋山 21.4%(9/42)
岩田 19.2%(10/52)
池添 17.1%(7/41)
吉田隼 13.1%(13/99)
四位 12.2%(5/41)

2011年

藤田伸 24.1%(20/83)
横山典 17.8%(8/45)
安藤勝 17.2%(5/29)
岩田 16.0%(16/100)
武豊 15.6%(5/32)

2010年

ホワイト 23.8%(5/21)
安藤勝 20.4%(11/54)
横山典 16.5%(19/115)
藤田伸 14.5%(18/124)
丸山 11.9%(16/135)

2009年

改修のため開催なし

2008年

安藤勝 27.2%(25/92)
横山典 18.1%(19/105)
ホワイト 14.3%(10/70)
四位 11.4%(9/79)
藤田伸 11.3%(12/106)

2007年

岩田 20.5%(16/78)
横山典 20.5%(25/122)
藤田伸 19.4%(33/170)
安藤勝 17.5%(14/80)
古川 13.3%(6/45)

2006年

本田優 21.7%(5/23)
安藤勝 18.8%(15/80)
藤田伸 17.0%(26/153)
岩田 16.1%(5/31)
横山典 15.4%(18/117)


参考までに、2016年ここまでの上位5傑(10鞍以上)。
武豊 25.0%(4/16)
柴山 18.8%(3/16)
勝浦 14.9%(7/47)
藤岡康 14.3%(2/14)
三浦 13.6%(6/44)
武豊、柴山、藤岡弟はスポットなので、実質、勝浦、三浦の順。次点が藤岡兄。


と、10年遡っただけでも最近の手薄感がよく分かる。
毎年のように10%後半、年によっては20%以上勝っていたアンカツ、藤田、ノリ、そしてかつての岩田。いつもローカルドサ回りの騎手なんかせいぜい1人ぐらいしか入る余地がなかった。
もしかすると、転機は開催期間短縮にあるのかもしれない。馬も人も2か月(札幌とあわせて4カ月)なら滞在するけど、1か月半(札幌とあわせて3か月)だったら美浦栗東におるというのか。
函館も札幌もせっかくスタンドを改装してリゾート競馬というにふさわしい競馬場になっているのに、肝心のソフトが充実しないともったいない気がする。(まあ、それでもワシは来年は行こうと思っとりますが。)