もうちょっと突っ込んでペースの研究

 先日19日付けで「レース内のペースバランスの分散だけからレースレベルを判断できそう」という旨を書いたが、よく考えるとダメだ。例えば、超スローのレースの場合、上がりはみんなほぼ同じくらいのタイムだろうが、前半部分のタイムが異なるのでペースバランスにバラつきが生じる。むしろ、上がりタイムの分散の方が使えそうな気もする。
 しかし、もう少し深く考察してみる。残り3F通過の前後で前後半を分けるとして、前半の通過タイム(あるいは速度)の分散と走破タイム(速度)の分散がポイントになる。超スローなら馬群の分散はあまり変化がないだろう。普通のスローの場合、後ろがやや詰めてくるので分散が小さくなるだろう。ミドルペースの場合は前後ろが入れ替わるが馬群の分散自体はあまり変わらないか小さくなるか。ハイペースの場合、前が垂れて後ろが伸びるので分散は大きくなるだろう。超ハイペースの場合、後ろも差を詰められないので意外と分散は変わらないのではないだろうか。
 さらに、ここにペースバランスをかませれば超スローから超ハイペースまでを判断できる。あるいは、上がり3Fタイムの分散からも馬群の分散形態の変化同様のことができそうな気がする。分散が小さければ超スローか超ハイペースのような極端なペースで、分散が大きいほどハイペース。ただ、これらを一元化してまとめるのが難しい。通勤電車内でいろいろ試行錯誤しているがなかなかうまくいかない。もう少し時間がかかりそうだ。