プロジェクト発動

 本日、念願のボーナスがわずかながら支給された。おお、もう…。今回の使途は今まで暖めてきたプロジェクトをついに決行しようかと思っている。
 Yahoo!のアンケートで今年のボーナスで買いたいものは「薄型テレビ」だそうだ。買わない。本格的にデジタル放送が全国で普及していよいよという段階までテレビは買わない。しかし、その周辺のものを買おうかと思っている。
 マルチチャンネル化。ついに。初めて5.1chに触れたのが5,6年前に某大手出版社勤務の牛乳氏のマンションにて。まだ出たばかりで当初は全然、興味もなかったけれども「何か音がすごい。スピーカーがいっぱいあるぞ」と思った。ここ2,3年ではビックカメラでも展示されているが、正直、フルセット5万円クラスのコンポは大したことがないと感じていた。ただ後ろからも音が出て低音が響くだけ。まあ開放された空間でのものであるから仕方ないが。ただ、やっぱり2chピュアオーディオには遥かに及ばないと思い込んでいた。それを覆されたのが逸品館。日本橋の中古レコード屋を漁り歩いていた時にちょっと立ち寄った。ついでに試聴なんかさせてもらおうかなあと頼んでみたら丁度、空いているのでOK牧場ということで3号館でノラ・ジョーンズを聴かせてもらった。ノラ・ジョーンズをセレクトしたのはそこにあった試聴盤の中で一番聴きこんでいたから。感動を通り越して呆けてしまった。今まで聴いていた音は何だったのかと。それほどに音に奥行きや臨場感が感じられ家で聴いていたものより数段というか全然レベルの違う高いところに置かれた気分。もうライブに限りなく近い。勿論、試聴した機材の値段も全然違うレベルにあるんだけどw
 オーディオマニアの中には「やっぱりアナログ」とか原盤絶対主義者みたいな方々がたくさんいる。2ちゃんねるのピュアAU板を覗けば掃いて捨てるほど転がっている。そんな人たちに言わせれば「マルチチャンネルなんか邪道」「AVアンプの音はプリメインアンプで言えばたかが3万円クラス」。 一度、ちゃんとした場所で試聴してみるがいい。僕は逸品館3号館で「絶対にマルチチャンネル化する」と決心した。イコライザーやエフェクト機能を使ってもいい。100万円以上のピュアオーディオでもそれが単にレコードの音を忠実に再生するだけだったら、10万円のAVアンプでよりライブに近い音を聴ける方が僕はいい。音楽鑑賞という趣味は「音を聴く」のではなく「音楽を聴く」のであり、同じ聴くなら生演奏に近い方がいいに決まっている。ライブを聴きに行けないから自宅で聴くのであって、金とヒマさえあればライブを聴くのがベストに決まっている。そのためならエフェクトでも何でも使っていい。スピーカーを何本置いてもいい。場所に限りがあるから実際には5本とウーハーだろうけど。逸品館のサイトにあるコラムを読めば逸品館の姿勢が理解できる。僕の求める道はまさにあそこにある。
 というわけで僕のボーナスは逸品館へ流れることになりそうw まあ高い買い物なので一度に全部とはいかないだろうけど。とりあえず第一弾としてユニバーサルプレーヤーとスピーカー3本(フロント2本、センター)は買う。ひょっとしたらAVアンプも…。30万円コースかな? 久々だなあ、今は売ってしまった愛車HCR32スカイライン以来の大型購入だ。オーディオ自体も根本的に手を入れるのは10年ぶり。というか本格的に手を入れるのは初めて。何か今から興奮してる。
リンク:逸品館


 そういえば、マイルスのデジパック、もう買ってきてしまったw 早過ぎ。Jazz At The Plazaはやっぱり録音状態最悪だな。アレは何をどうやっても無理なんだろうなあ。マイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンキャノンボール・アダレイビル・エヴァンスポール・チェンバースジミー・コブ。こんな豪華なメンバーによるライブ録音だけに惜しい。直後にスタジオ録音された「Kind Of Blue」を聴けばなおさら悔やまれる。
 それから、黒帯紙ジャケと音を比較してみた。手元に両方揃っているのが「Miles Ahead」しかないのでコレで。まず、聴く前からボーナストラックの曲目が違う。当然、音も違い、黒帯の方がいわゆるドンシャリで定位がハッキリとしている。多分、今回のデジパック赤帯と同じなんではないかな? ということで黒帯を即、売るのは中止。