馬券は騎手で買え!

フルゲートで全然消せる馬が見つからないアナタに朗報です。
16頭立てのレースが5秒で8頭立てになります。


今のJRA騎手は騎乗馬を自分で交渉したりするのは一部だけらしい。いわゆる「エージェント」という手配屋が厩舎と話をまとめてくるらしい。栗東には小原天皇というのがおられて関西のレースの勝ち馬をかなり左右しているらしい。
競馬最強の法則情報なので全部「らしい」ではあるが、まあ何年か前から割りと当たり前の情報ではある。
なるほど、そういうシステムになっているからリーディング争いがみんな横一線(除く武豊)になるんやねと感心したものであるが、「勝てる馬」を手配されて勝ち切るのは難しい。少なくとも、二流騎手から下は取りこぼしがかなりある。いわんや三流騎手は。
勝って当たり前、の状況で勝ちきれるから一流と呼ばれる。なんせ競馬の勝率は1割あれば一流。1日に1つ勝てば上等なのである。野球の打率なら「3割打てば一流」と言われるのに比べてどんだけ難しいか。
つまり、「勝てる馬に乗っているのに勝てない騎手がいる」わけで、そんな騎手を勝っていては馬券をとれないのである。


東京開催をみてみよう。
2007年から2008年にかけて約2年間での東京開催の成績である。

勝利度数順
後藤 79
田中勝 58
横山典 55
蛯名 54
吉田豊 47
内田 47
武豊 47
藤田 43
松岡 38
北村宏 37
安藤勝 32
吉田隼 28
大先生 26
勝浦 26
岩田 22

ここまでが20勝以上の騎手。
次に勝率でみてみる(30鞍以上騎乗者が対象)

安藤勝 .201
武豊 .197
後藤 .139
内田 .135
岩田 .126
横山典 .124
藤田 .114
田中勝 .108
ルメール .104
三浦 .101
蛯名 .101
ペリエ .100

ここまでが1割以上の騎手。
気づくのは、
1.両方に名前が挙がっている騎手
2.勝利度数で挙がるが、勝率では挙がってこない騎手
が目立つこと。
1.は正真正銘の一流騎手。
2.は数打ちゃ当たるという一流半騎手。
どっちにも名前がないのは二流以下。
「買える騎手」は間違いなく1.のタイプ。つまり、

安藤勝
武豊
後藤
内田
岩田
横山典
藤田
田中勝
蛯名

の9人である。三浦は1年目なので騎乗数自体が少ないので勝利度数で上にこないが、今の勝率であれば無理してまで買わなくていい。
2.に該当する騎手は「馬がよければ買える騎手」。人気は関係ない。

吉田豊
松岡
北村宏
吉田隼
大先生
勝浦

の6人。合わせて15人になるが、アンカツ武豊、岩田といった関西トップ3が毎週のように東京へ来ることは少ないので実質12人である。
しかも、この12人が同じレースに騎乗するということは毎度あることではない。何人かは乗っていないので、その時点で8頭立てぐらいになるわけである。
その8頭から「勝ちポジション」にいそうな馬(先週の芝なら5番手ぐらい)を選べば単勝的中となるわけで、レースによっては1頭しかいないケースもある。そういったレースこそ「勝負レース」である。
ちなみに、今秋の東京開催、ここまで5週10日間行われたが、平地の勝利騎手を列挙すると(勝利数/騎乗数)

安藤勝 4/16
武豊 8/32
後藤 9/77
内田 10/67
岩田 0/18
横山典 6/46
藤田 7/62
田中勝 3/51
蛯名 4/46
吉田豊 8/75
松岡 6/64
北村宏 4/60
吉田隼 4/71
大先生 5/78
勝浦 3/55
その他 34

「その他」は、三浦4勝、ペリエ2勝、ルメール2勝の他、目立ったのは秋華賞菊花賞の裏の日で、2日で12勝挙げている。が、それでもウチパク1人分と差がないという事実。


さて、京都はどうか?

勝利度数
岩田 82
武豊 76
安藤勝 75
福永 43
四位 42
川田 39
小牧 37
幸 36
藤岡佑 35
池添 32
和田 26
秋山 22

勝率
デムーロ .270
安藤勝 .260
武豊 .220
岩田 .160
四位 .139
ペリエ .132
藤田 .125
藤岡佑 .108
横山典 .100

一流は、アンカツ武豊、岩田、四位、藤岡佑(というよりも超一流のトップ3とその他)
一流半は、福永、川田、小牧、幸、池添、和田、秋山
また、外人とともに、ヨコテン、藤田(ほとんど関東所属状態)は要注意で、隠れて27鞍しか騎乗していないが吉田隼人も1割以上の勝率を挙げている。
で、彼らの今秋京都開催10日間は、

安藤勝 13/41
武豊 11/45
岩田 15/61
四位 4/35
藤岡佑 4/48
福永 4/54
川田 3/45
小牧 4/74
幸 4/68
池添 3/44
和田 2/79
秋山 3/47
その他 43(内田4勝、浜中7勝、横山典ペリエルメール1勝、吉田隼2勝)

「その他」が目立つ日はやはり天皇賞の裏の日で、9勝。武蔵野Sの裏の日が7勝。あとは秋華賞菊花賞の日に関東所属騎手が4勝。中でも浜中は関東の三浦と同じく若手の成長頭。今後見ていきたい騎手である。


表開催は、どう見ても「買える騎手」「これから買えそうな騎手(三浦、浜中)」で大半が決着しているが、裏開催の福島はどうか。
今秋の福島は

勝利度数
三浦 14
中舘 7
北村友 6
藤岡康 5
木幡 4
古川 4
丸田 3
津村 3
的場 3
岩部 3
松田 2
宮崎 2
荻野 2

ここまでが2勝以上。

勝率
三浦 .219
古川 .174
藤岡康 .147
中舘 .123
北村友 .113
的場 .111
松田 .105

ここまでが1割以上。岩部は騎乗数が少ないものの勝率.429と高いことは付け加えておく。
ところで、彼らがトップジョッキーと混じって勝てるのかどうか。2007年から2008年の通年でみてみると

勝利度数
中舘 57
後藤 26
石橋脩 25
大先生 21
松岡 18
津村 17
大野 17
三浦 17
木幡 16
吉田隼 16
赤木 15
芹沢 14
北村友 13
田中勝 13
的場 12
蛯名 11
吉田豊 11
古川 10

勝率
松岡 .196
後藤 .184
大先生 .171
三浦 .162
田中健 .152
穂刈 .148
中舘 .137
北村宏 .135
芹沢 .122
古川 .118
内田 .117
長谷川 .105
田中勝 .105
赤木 .104
蛯名 .103

で、やはり苦戦しているのが分かる。
その中で奮闘しているのが、
三浦
中舘
古川
の3人である。これは裏開催福島なら「買える騎手」と言える。
今年伸びているのが、北村友、藤岡康の3年目、2年目コンビ。
この5人なら「買え!」である。
さて、ここまでの6日間でどうか。

三浦 14/64
中舘 7/57
古川 4/23
北村友 6/53
藤岡康 5/34
その他 36

ちょうど半分ずつである。「買える騎手」5人で半分勝っているわけであるから大したものだ。うまく狙えば的中率3割ぐらいは夢ではない。
つまり、
今開催の裏福島は実質5頭立て
なのである。
どうですか?お客さん!