限界点の話リターンズ

今日、何となくつかめた気がする。
未明から本降りだった雨が昼過ぎまで残り、昨日の「芝・良、ダート・稍重」から「芝・稍重、ダート・重」に。馬の走らない隅っこは水溜りができて限りなく不良に近い馬場状態。
それが昼からやんで、7,8,9レースと3鞍続けてダートのレースが行われたからコースはよく踏み固められた「土」状態。こりゃスピード出るわな。
先週と昨日と今日のダートコースのラップ比較。
ダート1200m

先週日曜(良)
未勝利 33.3-38.9=1.12.2
500万  34.1-37.3=1.11.4
1600万 34.7-36.4=1.11.1

土曜(稍重
未勝利 35.0-38.1=1.13.1
1000万 33.3-37.3=1.10.6
1000万 33.0-36.6=1.09.6

日曜(重)
未勝利 33.5-37.7=1.11.2
新馬  33.7-37.6=1.11.3
500万  33.8-37.0=1.10.8
カペラ 32.7-36.0=1.08.7 

先週の未勝利が限界目一杯まで飛ばしてるんちゃうかと思う。
あるいは昨日の1000万、今日のカペラSも目一杯飛ばしてる。
未勝利で限界までペースを上げたらみんな脚が上がる。だから逃げ馬が残る。
1000万なら限界までペースを上げても後ろはまだ余力があるから逃げ馬は捕まる。1000万で限界に近い上がり36秒。ただ、このぐらいのペースなら前もまだ上がりはそれなりにまとめられる。
カペラS。ウエスタンビーナスが芝・ダートを通じて最も速かったのが函館SSの32.9。そりゃ速い。逃げたのがバカ2人で、どっちか譲ればいいものを競り合ったままいくから止まらない。
このレース、面白いのは残り600mで7番手争いの2頭と9番手争いの3頭で0.3秒のペース差があるけど、ここから前と後ろで上がりタイムが1秒ぐらい違う。
後ろは最速34.6秒のスリーアベニューから最下位タータンフィールズ36.2秒まで。
前はナンヨーヒルトップの35.8秒という記録があるものの、残りは36.2秒以上かかっている。
ペースタイムでいうと「33.5秒」。ここを境に全く別のレースになっているのだ。
今回はあまりに全体が速すぎて差しを通り越して追込のレースになってしまったけど、「33.5秒」がどこに位置するか?
これが中山ダート1200mのポイントではないか。これより速いとダメ。


今日のレースでいえば、前半の3つは全部33.5秒よりペースが遅い。だから前が残っている。ただギリギリのところなので逃げは潰れている。
昨日のレースなら、めちゃくちゃ遅い未勝利は道中の位置取りそのまま。
最初の1000万平場が、前4頭が33.4秒以内、後ろが33.7秒以上。前4頭は14、5、13、12着。決して人気がなかったのではない。3番人気、4番人気もいる。
ところが、33.5秒を越えたところから順に、1着、15着、3着、4着、2着。15着の馬は10番人気なので仕方ないにしても、やっぱりここが境界線。
2つ目の1000万特別は、前3頭が33.1秒以内、後ろが33.6秒以上。やっぱりここで切れて、前は9着、12着、7着。3番人気も含まれる。4番手以降は順に、1着、3着、2着、5着、4着とほぼ位置取りのまま。やっぱり33.5秒が境界線。


例外もあると思う。極端に遅いときとか。
けど、基本的には「33.5」より前か後ろか。前はいらん。たとえ人気でもいらん。それが今日のカペラS。アホが2人逃げる時点で超ハイペースが予想できれば、差しというより追込から組み合わせたらええわけで、そうなれば買えるわな。


問題は「33.5」が良馬場でも適用できるのかどうか。
先週の結果を見る限り、異常に速い未勝利で逃げ馬が残っている(多分、速すぎてみんなバテた?)ものの残りは34.0秒弱のところに境界線があるようで、そこら辺を越えると馬券の対象・対象外が決まっている。
ということは、やっぱり馬場状態で「境界線」が動くようだ。漸近線を仮想してきたけど、多分、あるな。で、そこから1秒ぐらいのところが中山ダート1200mの場合の「馬券境界線」。能力基準線になる双曲線のタテヨコが変わるところらへんなんやろうなあ。


というのが、今日の発見。
問題は、どうやったら先に「馬券境界線」のペースより速い馬を見つけられるのか(笑い)。