紙切りと映画なぞ

中山開催中は行けなかった散髪をしにいく。
だいぶ伸びとったし、どうせまた1ヶ月行けへんからね。
せっかく出かけてすっきりしたところで、まっすぐ帰りゃあええんやけど、映画でも観ていこうかと気まぐれを起こして、車を湾岸方向に。
まあハナから「これが観たい」という映画もないし、着いてすぐに観られたらなんでもよかったんよ。どうせタダ券やからね。「観よう」というのが「有効期限12月末までのタダ券を消化しよう」という目的なんやからどうしょうもない。
できればキアヌなんちゃらの出とるあれにしようかと思ったんやけど、始まって20分ぐらいたっとる。まあ予告も終わって本編始まって、最初の設定が一通り始まっとるとこやなと。じゃあ別のにしよう。
で、次に始まるんが、ウォーリーやったんよ。10秒ぐらい考えたけど、セキも観よったらしいな、というのと、その次がティンカーベルやから、どうせやったらこっちやろと。
席についてみたら案の定、家族連ればかりで浮いとるんやけど、どうせ真っ暗やし分からんやろ(笑い)。
内容は、予想外に面白かった。大人が観てもちゃんと観られる。いや、下手に大金がかかったハリウッド映画よりおもろいよ。
「エコ、エコ」いう映画かと思ったら全然違う。むしろ「エコ」の「エ」の字も出てこん。ひたすら風刺が続いて、それも嫌味ではなく、まあ子供でも楽しめるようにコミカルになっとるから臭さがない。単純に楽しめる。絶望感や悲壮感はほとんどない。退化した人間が出てきて「あんな風になったらアカンで」ぐらいのもん。そんな人間もひたすら堕落した存在ではなく、ちゃんと意志をもった存在として描かれている。周りに流されて生きるんではなくて、自発的な意志で生きようと。
バカにしとったけど、ええよ。ディズニー。
もっと子供がわーわー騒いだり、泣き出したりするんかと思ったら、ちゃんと観とったもんな。寝てるんやなくて。「なんでウォーリー死んでしまうん?」とかオカンに聞いとる子供とかおったもんなあ。
ただ、日本の配給元が「ゴミを減らしてなんちゃら」いう偽エコ運動しとったのんが気持ち悪い。やったらゴミになるもんを提供するなよとまず言いたいんだが。数ヶ月先に公開する映画のチラシとか。どうせそんな紙切れみぃひんねんから。あるいはポップコーンの特殊包装とか。どうせ暗い劇場の中では分からんし、ほとんど捨てられるんやから。オマケのキーホルダーかなんかだけでええやろ。
ってそこだけはゲンナリよ。宣伝サイドの人間はちゃんと映画を観て、内容を分かってやっとるんか、ものすごい疑問やで。そういう意味では、映画を観おわった後に自分のゴミを捨てていっとる家族連れの方がよっぽどちゃんとしとるわ。